強力な営業&コミュニケーションツール! 信頼される名刺の作り方
名刺は先生の顔です。
たった一枚の名刺が、コミュニケーションを円滑にし、仕事を運んできてくれることもあります。名刺は工夫次第で、強力な営業ツールになります。
でも、士業という職業柄、名刺も堅いものが多いようです。白地に黒文字で、名前や事務所名・所在地などだけを無機質に記載していませんか?
印象に残らない名刺は非常に多いです。「名刺を見ても、顔と名前が一致しない」ということは、よくある話。ですが、士業の先生は、まず顔と名前を覚えてもらわなければ、仕事をとってこれません。
名刺は、名前や肩書を伝えるだけのものではないのです。名刺で顔と名前を覚えてもらっていれば、いざ仕事を頼みたいと思ったときに、先生のことを思い出してもらえる可能性が高く、仕事にもつながりやすくなります。
名刺は、重要な営業ツール、コミュニケーションツールだと認識しましょう。見ただけで先生の人柄や顔を思い出せるような名刺を作るのが、仕事を増やすポイントです。ただ、情報を機械的に並べただけでは、名刺としての役割を半分も果たせません。
そこで、この記事では、営業・コミュニケーションツールとして効果を発揮する「信頼される名刺の作り方」をご紹介します。
名刺を最初にみるタイミングは?
名刺を最初に見るタイミングは、言うまでもなく名刺交換のときです。このとき話題になるのは、名前と肩書と住所です。
名前と顔を覚えてもらうために、やはり名前は一番大きく、もっとも目に留まりやすいよう記載しておく必要があります。
ただ、名前だけでは話題の広げようがないので、肩書もきちんと記載しましょう。本業の資格だけでなくても構いません。他にアピールできる資格があれば、それも書いておきましょう。思わぬところから、話題が広がることもあります。
また、事務所の所在地も意外と重要です。相手が、事務所のある場所とゆかりや知識があった場合、それをとっかかりにしてアイスブレイクが始まることもあります。ですから、文字サイズにも気を使うのがポイント。じっくり見なくても、情報が目に飛び込んできやすい十分な大きさで明記するようにしましょう。
名刺を見て思い出してもらうには
名前を見ても、顔が思い出せない・・・・・・これが一番の問題点だと思います。顔を思い出してもらいさえすれば、名刺交換のときの印象や話した内容など、芋づる式で思い出してもらえるはずです。
そこで、顔写真や似顔絵などを名刺に入れることをおすすめします。士業という職業柄、あまり派手なデザインを名刺に施すことはできませんが、顔写真やイラストなら問題がありません。むしろ、柔和な笑顔の写真・イラストを載せた方が、士業のかたいイメージが払しょくでき、親しみやすさを感じてもらえます。
写真やイラストは、人の記憶に強く残るので、これを載せるだけでも、先生のことを思い出してもらえる確率は格段にアップします。
写真やイラストを綺麗に印刷するには? チラシ作成・印刷の基本
名刺のウラは・・・?
さて、名刺は表ばかりでなく、裏面もとても重要です。
先生の名刺の裏は何が書いてありますか? 真っ白になっていないでしょうか?
実は、話につまると、名刺の裏を見る機会は結構あります。ここで、話題を提供できるような経歴・実績・業務内容・趣味・アピールポイントなどを書いておくのがポイント。
覚えてもらえる可能性も高くなりますし、あとで名刺を見返したときに、先生を思い出してもらえる可能性も高くなります。
表の先生の名前に、色々な情報を付け加えて肉付けしましょう。人柄がにじみ出るような情報、話題のとっかかりになりそうな情報を盛り込むのがおすすめです。
どのような情報を載せればいいのか迷ったときは、下記の2点を念頭に置いて、考えてみてください。
- 名刺を渡したときに話題提供になる
- あとで名刺をみたとき、そのとき話した内容を含めて、先生のことを連想できる
その条件を満たした名刺を作成するのが大切です。
信頼できる情報が載っているか
名刺は遅かれ早かれ整理されます。そのとき、相手はどこを見るでしょうか?
名前はもちろんですが、後で見返したときに「メールアドレス」を確認するケースは非常に多いです。
なぜなら、お礼のメールを送ることがあるからです。このお礼メールを送ろうとメールアドレスを確認したとき、先生のものが無料で取得できるメールアドレスだったらどうでしょう? 士業で受任するには、信頼が何より大切です。メールアドレスがフリーメールだと、それだけでも信頼を失いかねません。
ですから、できればメールアドレスは独自ドメインのものを用意しておきましょう。
また、スマホが普及した現在でも、士業ではまだまだ固定電話が必要です。固定電話がなく、スマホ番号しか書いていない名刺では不信感を与えかねません。必ず名刺には、固定電話の番号を書きましょう。「外出が多いからスマホにかけて欲しい」という場合は、固定電話とスマホの両方を明記するのをおすすめします。
独自ドメイン、固定電話は「信頼」を得るために必要な、最低限のものです。名刺を受けとった人が、会社や事務所に戻ったとき確認するケースがほとんどなので、必ず準備しておきましょう。
ホームページに誘導する
最後にホームページです。人によっては、ホームページにアクセスしてくれます。このとき、ホームページが検索しても出てこなかったり、長いURLを打ち込まないとたどりつけなかったり、という状態ではいけません。ホームページを閲覧するまでに、手間がかかるようだと、アクセスしてくれないと考えた方が無難です。ですから、名刺からホームページにアクセスしやすい仕掛けを作っておきましょう。
また、FacebookなどのSNSやホームページを運営しているなら、そのURLも明記しておくこと。各ページに飛んでもらえれば、名刺には書ききれないさまざまなことを伝えられます。名刺から手間をかけずに飛んでもらえるよう、QRコードを記載しておくのも1つの手です。
この記事のまとめ
- 味もそっけもない情報だけの名刺では、相手の記憶に残らない!
- 顔や名前を覚えてもらうために、名刺には一工夫を。
- 「話題提供になる」「先生のことを連想できる」情報を名刺に盛り込む。
- 名刺には、信頼に値する情報を載せましょう。
- 名刺から、ホームページなど、ネット上の集客ツールに誘導するのがおすすめ!