ホームページで商品を紹介する
まずは、会員さんからのご相談をご紹介してみましょう。
弊社は各種の電子・電気機器の設計製造販売を行っております。
この度、新製品の開発が終了し、本格的な販売を開始したいと考えております。
本来ならば、相応のマーケティング予算をつぎ込んだ上で各種販促活動を行うのでしょうが、
新商品ということもあり、なるべく少額の予算でセールスを行いたいと考えております。
そこで弊社でも、新しくホームページを作り、
このホームページ経由で新商品の販売を進めていきたいと考えております。
つきましては、弊社の新商品を販売するに際し、
今後どのようなホームページの作り方をすればよいか、教えていただけないでしょうか。
ホームページでは商品を手に取れない
まず考えなければならないのは、ホームページでは、
お客さんは商品を実際に手に取ることができない、という点です。
実際に目で見て、手で感触を確かめることができない、という、
ハンディキャップをホームページは抱えています。
それともう一点忘れてならないのは、
お客さんは商品を販売している会社のことを全く知らない、
即ちお客さんに対しての信用が全くないということです。
したがって、商品を販売するために、
この2つの問題点を解決するようなホームページの作り方をする必要があります。
商品のメリットを伝えるコンテンツ
それでは、ホームページで商品を販売するための具体的な
ホームページコンテンツの作り方に入りましょう。
まず必要なのは、
- 商品を分かりやすく説明するコンテンツ
です。
ただしそれは、カタログの焼き直しのような「商品スペック」を並べたものではなく、
「お客さんにとってのメリット」が分かりやすく書かれたものです。
実際に商品を手に取れないホームページでは、
商品のメリットを「お客さんの立場に立って」伝えられるかどうかが全てです。
店頭で実際に商品を見て触った時に、お客さんが感じる「これは良さそうだ」といった気持ち、
これをホームページの文書を通じてアクセス者に感じさせる必要があるのです。
つまり「商品の説明」ではなく、「商品を使った時のお客さんのメリット」
を分かりやすく説得力を持って述べることがポイントになります。
ヒューマンタッチのコンテンツ
コンテンツを作る上でのもう一つのポイントは、
- ヒューマンタッチの雰囲気を出す
ということです。
つまり、会社が商品を売っているのではなく、
「店員」が、あるいは「人間」が商品を紹介しているんだという、
「人間くささ」を漂わせることです。
先ほど述べたように、ホームページ提供会社について、
お客さんは全く知りません。
それでなくてもお客さんは「インターネットは危ない」というイメージを持っていますから、
その心配を取り除いてあげる必要があります。
そのためには「このサイトのスタッフは信用できそうだ」「いい人だなあ」
「働き者なんだな」というイメージを、お客さんに感じてもうら必要があります。
そしてそのためには、サイト全体を通して、人間味あふれた、
ヒューマンタッチなコンテンツを用意する必要があるわけです。
具体的には、文書のトーンを「お客さんに対する語りかけ調」にすることが重要です。
それに加え、「開発の苦労話」「社長さんの一言」「スタッフの紹介」
「購入されたお客さまの喜びの声」といった、人間くさいコンテンツを用意するのも効果があります。
いずれにしても、ホームページの作り方として把握すべきことは、
サイト上での商品販売は、文書(テキスト)コンテンツが全てです。
「商品のメリットを、お客さんの立場で、親しみやすく」説明することができれば、
アクセス者に対して、あなたの商品の魅力を確実に伝えることができるのです。
それでは続いて、ホームページでの商品紹介の事例として、
「高額商品」を販売するポイントについてお話ししてみましょう。