前ページ(状況別ブログ構築法)では、ブログの3つのパターンをご説明しましたが、本節ではこのパターン毎のアクセスアップの考え方について整理してみましょう。
ブログとホームページのアクセス戦略
アクセスアップを考える際には、ブログとホームページの関係で、ブログに期待するアクセスが変わってきます。
「ファーストHP」 or 「リニューアルHP」としてブログを利用する場合
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「セカンドHP」としてブログを利用する場合>
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上図のように「ファーストHP」あるいは「リニューアルHP」としてブログを利用する場合(1)、およびブログを「集客用のセカンドHP」と位置づける場合(2)は、ブログのアクセスを増やすような各種施策が必要です。
逆に集客は本体HPに任せて、その本体HPの後ろで「コンテンツを補うためのセカンドHP」としてブログを利用する場合(3)であれば、ブログのアクセスアップをそれほど気にする必要はありません。
中小企業がブログを立ち上げる場合「社長日記」を作るケースが一般的ですが、無名の中小企業の「社長日記ブログ」では上記2の形でアクセスを取るのは難しいでしょう。
社長日記を作りたいのなら、2のパターンではなく3のパターンで、本体ホームページの更新を簡略化するためにブログを使って日記コンテンツを更新すると、いうイメージの方が理に叶っています。
あるいは2のパターンで本体への集客を目指したいのであれば、アクセスを取るのが難しそうな「無名の社長日記」ではなく、もっとお客さんに喜ばれそうなコンテンツにブログの内容を変更した方がよいでしょう。
いずれにしても、ブログを作る場合は上記1~3のどのパターンに位置づけるかを意識しましょう。それによってブログコンテンツの内容や、アクセスアップ対策の力の入れ具合が変わってきますから。
ブログのアクセスアップ対策
さてブログのアクセスアップを行う場合、通常のHPと同等レベルのアクセスアップ対策を行う必要があります。
通常のホームページの場合、アクセスアップの方法としては下記が代表的な方法です。
- 検索サイト対策
- メールマガジンからの誘導
- リンク依頼を通じたリンク先からのアクセス
- キーワード広告、メルマガ広告等の、ネット広告
こうした方法については、通常のホームページむけの対策が、ブログでも同等に有効です。
【ブログdeホームページ】のブログは、毎日たくさんのアクセスがありますが、ほとんどが上記対策の結果実現したアクセスです。
単に「ブログだからアクセスが増えた」わけではなく、検索サイト対策を中心とした地道なアクセスアップ対策のおかげで、こうした大量のアクセスを実現したのです。
なお、YahooやGoogleでの上位表示、いわゆる「検索サイト対策(SEO)」に関しては、後ほど詳しくお話しする予定です。
ブログ固有のアクセスアップ対策は効果が薄い
なおブログには「トラックバック」や「コメント」、あるいは「ブログランキングサイト」や「ピング」といった、ブログ固有の機能があります。
巷には、こうしたブログ固有機能を使ったアクセスアップの対策について、いろいろと解説しているサイトが少なくありません。
しかし私の経験から申し上げると、こうしたブログ固有機能を利用しても、期待したほどはアクセスは増えません。
もし時間に余裕があるのなら、やらないよりはやった方がましなのは事実です。
でも私が一通りの対策を試してみた感想としては「労多くして益少なし」という感じでした。
何度も繰り返していますが「ブログ」は「ホームページ」の一形態です。
当然、ホームページ用のアクセスアップ対策はブログにも有効なのです。小手先の「アクセスアップ対策」に労力を払うよりも、アクセスアップの王道手段でアクセスを増やした方が長い目でみれば絶対によい、というのが私の意見です。
ぜひ通常のアクセスアップ手段を使って、地道にアクセスを増やしていって下さい。
キーワードの洗い出しと、キーワードの含め方
さて、最後に2点だけブログのアクセスアップ方法のポイントをお話ししておきましょう。
一つ目は、検索サイトで検索されそうな「キーワード」を事前に洗い出すことです。
ブログにアクセスして欲しい読者を想定し、その人達が検索に利用しそうなキーワードを考えましょう。
二つ目は、ここで洗い出されたキーワードを、記事の件名に含めることです。
ブログサービスの仕様で若干異なるのですが、多くの場合は記事の件名が「ブログのリンク」と「ページタイトル」に表示されます。
ここでいうブログのリンクとは、ブログの「最新エントリー」とか「最新記事」に表示されるリンクの部分ですが、このリンクにキーワードが含まれることが検索サイト対策として重要なのです。
また「ページタイトル」とは、ブラウザーの一番上の左端に表示されるページの件名なのですが、同じくここにもキーワードが含まれると、検索サイト対策上有利になります。
他にも細かいテクニックはいろいろとあるのですが、まずは上記の2つを試してアクセスアップを目指して行って下さい。