前回は、インターネット広告の「バナー広告」「メール広告」「リスティング広告」「タイアップ広告」について、それぞれの特徴をご紹介しました。
今回は、引き続き、その他のインターネット広告の特徴をご紹介します。
コンテンツマッチ広告(コンテンツ連動型広告)
ホームページの文章やキーワードを解析し、その内容と関連性の高い広告を自動的に配信する技術をコンテンツマッチといいます。そしてその技術を利用した広告を、コンテンツマッチ広告といいます。
GoogleAdwordsの機能の一つである「コンテンツターゲット」が代表的です。
例えば、美容に関するホームページを見ている人は、化粧品に関する興味が高いだろうと化粧品の広告を表示します。
ポータルサイトにバナー広告を出すより、ターゲットを絞った宣伝ができるでしょう。
検索ワードに応じて表示されるリスティング広告と比べ、興味関心の度合いが低いとも言われています。その分、単価はリスティング広告よりもコンテンツマッチ広告のほうが低い傾向があります。
リッチメディア広告(動画広告)
従来、インターネット広告は、テキストや静止画像のみで作られていました。
最近では、インターネット回線の高速化やパソコン等の性能向上を背景に、動画や音声などの「リッチメディア」が使われるようになってきました。そのような広告をリッチメディア広告といいます。
バナーとしてホームページ上に掲載されるほか、メールで配信されるものもあります。
静止画にくらべて情報量が多くインパクトがあることや、広告費が下がる傾向にあることから、次第に利用が増えてきている広告です。
アフィリエイト広告(成果報酬型広告)
アフィリエイト広告は、広告を通じて発生した「成果」をもとに、広告費を支払う仕組みです。
「成果」は、商品購入や資料請求・問い合わせなど、その広告の目的に応じて設定できます。成果ベースで広告費が発生するため、費用的に無駄がありません。
ただし、アフィリエイト広告のシステムを利用するには、通常、ASPと呼ばれる仲介会社と契約する必要があり、初期費用や月額費用がかかります。
また、広告を掲載してくれる提携先を増やす取り組みや、提携先の管理、フォローなど、運用には一定のノウハウが必要です。
ソーシャルメディア広告(SNS広告)
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSに掲載する広告がソーシャルメディア広告です。SNSの運営元が提供する広告枠に、広告を掲載できます。
SNSは、各ユーザーの年齢や所在地などの基本情報のほか、日ごろ発信している内容から興味関心を把握しており、その情報にもとづいて配信する広告を決定します。
そのため、ターゲットの精度が高くなります。また、通常の投稿と同じ体裁で配信される広告もあるため、ユーザーに見てもらいやすいという特徴もあります。
広告費は、「クリックされる回数に応じて課金」「表示される回数に応じて課金」などがあるほか、「お気に入りやクリックなどの反応があったら課金」というものもあります。
このように、インターネット広告にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や適性、かかる費用などが異なります。
上手に活用するには、広告に関する知識も必要です。必要に応じて、低予算で始められるものから検討してみてはいかがでしょうか。