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これからは検索エンジンと「会話」する?

グーグルは先日、新しい音声検索の提供を開始した、と発表しました。

▼新しい音声検索で調べたいことをすぐに検索
http://googlejapan.blogspot.jp/2013/11/blog-post_7555.html

英語版ではすでに利用できる機能でしたが、日本語に対応したのが今回
のものです。

音声検索は、その名の通り「音声による検索」

音声検索自体は以前からありましたが、今回の音声検索がこれまでと違
うのは、

・話し言葉での検索が可能に

・検索結果を音声で応答する(可能なもののみ)

といった点です。

たとえばこれまでの音声検索では、

「アメリカ 大統領 名前」

といった具合に、単語で区切る必要がありました。

しかしこれからは、

「アメリカの大統領は?」

「アメリカの大統領は誰?」

「アメリカの大統領の名前は?」

「今のアメリカ合衆国大統領は何ていう名前?」

といったように、自然な話し言葉での検索が可能になるわけですね。

その他、

「箱根の天気は?」

に対して

「箱根町の天気は15度で曇りです」

と返したり、

「大涌谷まで車で行きたい」

に対しては、

「ルートを検索します」

と返して地図とルートを表示したり、といったことも。

少し前までは、音声認識の精度が低くて使いものにならない、というこ
とも多かったのですが、そうした点はかなり改善されています。

日本語は「漢字かな交じり」であったり、同音異義語が多かったりする
ため、こうした開発には苦労が多いようです。

会話型検索対応の「ハミングバード」を実施

これに先立ち今年の9月、グーグルは検索アルゴリズムの大規模なアッ
プデートを実施しました。

この「ハミングバード」と呼ばれるアップデートでは、

・「会話型検索」への対応

が中心となっています。

先ほどの例のように、スマートフォンなどでの音声検索は、文章が長く
なるのが特徴です。

「今のアメリカ合衆国大統領は何ていう名前?」

この質問に対して、これまではすべてのキーワードを含む結果を返して
いました。

しかし、検索者が知りたいのは「大統領の名前」であって、すべてのキー
ワードが含まれている必要はありません。

そこで、文脈を読み取り、検索者の意図や背景を汲んだ検索結果を返す
ようにする、というのが「ハミングバード」の目的でした。

今後さらに進化する音声検索

ある意味、これまでの検索方法というのは、検索に慣れた人でないと、
思ったような検索結果を得られないこともありました。

適切なキーワードを、適切な区切り方で適切に入力しないと、おかしな
検索結果が出てきた経験はどなたでもあると思います。

しかし、話し言葉での検索なら、誰かに話しかけるのと同じですから、
検索に慣れているかどうかは関係なくなるわけです。

グーグルが目指しているのは、

「ユーザーが本当に知りたいことを理解して、ユーザーが欲しい情
報を的確に返すもの」(グーグル創業者、ラリー・ペイジの言葉)

です。

音声検索はこれからも進歩し、精度が高くなっていくでしょう。

そうすれば、グーグルが目指す検索エンジンの姿にどんどん近づいてい
くことは間違いありません。

皆さんもぜひ積極的に音声検索を使ってみて、これからのホームページ
にはどんなコンテンツが必要か、といったことを考えるヒントを見つけ
てくださいね。

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