今回は「中小企業のプレスリリース活用のコツ」の後編をお届けします。
前編では、プレスリリースの基礎知識について解説しました。
▼前回の記事
「中小企業のプレスリリース活用のコツ」(前編)
後編の今回は、プレスリリース作成のポイントやホームページと組み合わせて使うコツを解説していきます。
プレスリリース作成のポイント
プレスリリースを初めて作成する場合は、プレスリリースの配信サイトなどをチェックして、実際の原稿を見てみるとイメージしやすいです。
「必ずこれでなくてはダメ」というフォーマットはないのですが、ある程度の形式があります。
ボリュームは基本的にA4サイズ1枚程度でまとめます。記者はたくさんのプレスリリースを受け取りますので、ボリュームが多すぎても、最後まで読んでもらえないことが多いです。
たくさんのプレスリリースの中から目に留めてもらうために、タイトルや冒頭のリード文は非常に重要です。結論からわかりやすく、かつ、興味を惹く内容にする必要があります。
短い中で情報を伝えるので「チラシやDM」を想像されるかもしれません。確かに、プレスリリースとチラシ・DMは、見た人に行動してもらうためのもの、という目的は同じです。
ただし対象は違います。そのため、チラシやDMと同じ内容をそのままプレスリリースとして送っても成果は出せません。
チラシやDMの対象が「購入する(かもしれない)人」であるのに対し、プレスリリースの対象は「紹介する人」です。
プレスリリースには、人に教えたくなる・ネタにしたくなるポイントを、わかりやすく簡潔に盛り込みましょう。チラシと混同して売り込みの言葉を並べないよう気をつけてください。
プレスリリースとホームページ
プレスリリースを出すなら、ホームページはきちんと充実させておきましょう。なぜならホームページは、プレスリリースの受け皿として、ととても重要だからです。
(1)メディアの受け皿として
ホームページは、各メディアの受け皿として活用できます。
たとえば、新聞や雑誌などのメディアでは「情報の正確性」が問われるため、名前が知られていない企業のプレスリリースの内容に興味を持った場合、企業の素性や商品やサービス等の詳細を何らかの方法で確認しようとします。
万が一、掲載した記事が間違っていたり、問題になったりしていたら大変です。絶対に正確性のない情報を流すことがないよう、あやふやなサービスや疑わしい企業は、取り上げるのを避けなければなりません。
その素性や詳細を確認するものとして、多くの場合、企業の公式ホームページが利用されます。
このように確認されたとき、充分な情報を提供できるよう、あらかじめホームページの内容を整えておくことが大切です。
まずはプレスリリースに関連する商品やサービス、イベントなどのページの情報を充実させておきましょう。その他、会社概要や代表者プロフィール、過去のプレスリリースなども、見られることが多いので、充実させておくのをおすすめします。
(2)記事に興味を持った人の受け皿として
ホームページは、記事に興味を持った人の受け皿としても機能します。
プレスリリースが効果を発揮してマスコミに取り上げられた後、記事に興味を持った人の一部は、やはりホームページを確認します。問い合わせをしたり購入したりするのも、ホームページからです。
また、プレスリリースの効果で雑誌に取り上げられたり、テレビの取材を受けたりした場合は、メディア情報をホームページに加えるのも大切です。
「雑誌に掲載されました」「テレビの取材を受けました」といったメディア掲載情報は、訪問者の信頼度や購入意欲をアップさせることもできます。
以上、2回に渡って中小企業のプレスリリース活用のコツについてお伝えしてきました。低予算でマスコミ掲載のチャンスを生むプレスリリースは、取り組んでみていただきたいことのひとつです。
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今まで馴染みがなかったという方も、これを機会に、「自社でプレスリリースを配信するとしたら・・・」と考えてみてくださいね!