ホームページで記事作成においては、SEOに関する知識だけでなく、Webライティングのノウハウがあればさらに効果的です。
Webライティングでは、紙媒体以上に「わかりやすさ」が大切です。
わかりにくい文章やまわりくどい文章は離脱を招き、最後まで読んでもらえません。これでは、せっかく一所懸命に書いた文章も台無しです。
今回は、文章をわかりにくくさせる要因のひとつである「重ね言葉」にポイントを絞り、解説していきます。最後までお読みいただいて、記事コンテンツ作りの参考にしてくださいね。
重ね言葉とは?
「重ね言葉」とは、「重言(じゅうげん)」とも呼ばれ、同じ意味の言葉を重ねた表現を指します。
例えば「いちばん最初」は、つい使ってしまいがちですよね。
でも「いちばん」と「最も(初)」は同じ意味ですから重ね言葉にあたります。
会話では、意味を強調したり語調を整えるために使うことの多い重ね言葉ですが、間違えとして非難されることはありません。
しかし、Webライティングではわかりやすい簡潔な言い回しが好まれるので、なるべく避けたい表現です。なぜなら不用意に同じ意味を繰り返ことで、まわりくどい文章という印象を与えてしまうからです。
重ね言葉の3つのパターン
重ね言葉には、いくつかの種類に分けることができます。
パターンに分類してみると、これまで意識していなかった言葉の中にも見つけることができるかもしれません。
パターン.1)ひとつのフレーズの中で同じ意味の言葉がある
例として以下のような表現が挙げられます。
- だいたい~くらい
- 約~程度
- まずはじめに
実際にこうした表現をしたことのある人は多いのではないでしょうか。
「だいたい」と「くらい」、「約」と「程度」、「まず」と「はじめに」では意味が重複していますよね。
どちらか一方だけ使用すれば、よりシンプルでわかりやすい表現になります。
パターン.2)単語の中に動詞や形容詞の意味を含んでいる
このパターンの例として以下のような表現があります。
- 挙式を挙げる
- 加工を加える
- 違和感を感じる
これらは「挙式」「加工」「違和感」の中に、その後に続く動詞(形容詞)と同じ意味が含まれていますよね。「挙式する」「式を挙げる」のように表現を変えれば意味が重複せずに済みます。
パターン.3)単語の中に修飾語の意味を含んでいる
このパターンの例としては以下のような表現があります。
- 後で後悔する
- 色が変色する
- すべてを一任する
これらの場合は修飾語を外して「後悔する」「変色する」「一任する」だけにすればシンプルになり、わかりやすいですよね。
よく使われる「重ね言葉」をチェック
その他にもよく使われる重ね言葉には下記のようなものがあります。
どこが重複しているかチェックしながら見てください。
- 最後の切り札
- 思いがけないハプニング
- 返事を返す
- 射程圏内
- 被害を被る
- 犯罪を犯す
- 必ず必要です
- あらかじめ予定していた
- 今の現状は~
普段何気なく使っていた言葉も含まれていませんでしたか?
まとめ
今回は言葉の重複について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
「重ね言葉」は、辞書に誤りとして載っているわけではありませんが、同じ意味の言葉が何度も出てくることで、わかりにくい文章になりがちです。
Googleはユーザーファーストを掲げていますが、わかりやすい文章を書くことは結果的にGoogleの評価を高めることにもつながります。
記事作成時には、最後に「重ね言葉」がないかチェックしてみるようにしてみてはいかがでしょうか。