今回も、ホームページ作成を検討中の読者の方からいただいたご質問を
ご紹介します。
読者からのご質問
これからホームページを使って自社の商品を販売していくため、い
ろいろと勉強している者です。
今、ホームページで力を入れて売りたい商品が5種類ほどあるので
すが、コンテンツをどうやって作っていけばよいのか、ちょっと迷っ
ています。
5種類はそれぞれ関連性のあるものではなく、使う人もバラバラな
ので、どうも、キーワードなどを決めるときに商品がいくつもある
と決められないのでは、という気もしています。
そのあたり、どう考えたらよいのでしょうか。
お知恵を拝借できれば幸いです。
(大阪府・輸入雑貨販売T.Kさん)
T.Kさん、ご質問ありがとうございました。
ホームページを立ち上げるにあたって、売りたい商品が複数ある場合に
どう考えればよいか、というのはなかなか難しい問題ですね。
売りたい商品を絞り込む
どのようなホームページを作るにしても、そのホームページで「どの商
品(サービス)を売りたいか」は最初に考えなくてはならないことです。
このときに重要なのが、
・販売したい商品を一つに絞り込む
ということ。
たとえば、インテリア雑貨の会社なら、小物やテーブル、椅子、壁掛け、
カーテンなど、さまざまなジャンルの商品を扱っているでしょう。
しかしこの中から、まずは一つに商品を絞り込みます。
また、税理士事務所であれば、節税対策や相続税対策、資金調達支援、
パソコン会計導入支援……といったサービスの中で、一番アピールした
いサービスはどれか、考えてみてください。
この「商材の絞り込み」というのはやってみると意外と難しく、
「どれもうちでは売りたいから、絞るなんてできない」
という状況に陥ってしまうことも少なくありません。
しかし、慣れてくればともかく、初めてホームページを作成する場合は、
複数の商品やサービスを売ろうとするのは危険です。
あれもこれもと欲張ったけど、結局どれも売れなかった、ということに
なるのは時間の問題。
ですから、まずは商品やサービスを「一つ」に絞り込んでみましょう。
売りたいお客さんを絞り込む
さて、売りたい商材が一つに絞り込めたら、次は、その商材を販売した
いお客さんの絞り込みです。
たとえば、インテリア関連の取扱商品の中で、ホームページで一番売り
たい商品を「デザイン性に優れた高級カーテン」にしたとします。
その場合、この商品を購入してくれそうなお客さんはどういう人でしょ
うか。
子育てを終えた中高年のご夫婦、友人を自宅に招くのが大好きな主婦、
働き盛りの男性サラリーマン、一人暮らしの女子大生、等、さまざまな
お客さん像が浮かびます。
もちろん、これらすべての人が「高級カーテン」を購入するかもしれま
せんが、もし店頭でこのカーテンを説明する場合は、相手のニーズに合
わせて「説明の方法」を変えるでしょう。
仕事に疲れて部屋に戻るサラリーマンむけの説明と、友人を呼んだとき
に部屋のインテリアを自慢したい主婦むけの説明は、当然違うわけです。
これは、ホームページでも同じこと。
店頭販売と違って、ホームページは文字や写真だけで説明しなければな
りませんから、ハードルはさらに高くなります。
このとき、売りたいお客さんが絞り込めていないと、説明が不特定多数
向けになりがちです。
そのような不特定多数向けの説明は、結局、中高年夫婦にも、主婦にも、
サラリーマンにも、女子大生にも、伝わりません。
つまり、売りたいお客さんによって、説明を変えなければなかなか購入
には結びつかないのです。
このように、ホームページで扱う商品やサービスを決めるときは、
1.売りたい商品やサービスを一つに絞り込む
2.売りたいお客さんを絞り込む
という二点を、最低限心がけましょう。
どれも売ろうとして結局どれも売れなかった、ということにならないよ
うに、ぜひ十分に検討してみてくださいね。