ホームページの目的が、アクセス者からの資料請求や問合せ、商品購入
といった場合、「お申込みページ」「お問合せページ」はホームページ
の中で最も重要なページです。
ところが、たとえば通信販売のホームページで、商品を買い物カゴに入
れて住所や氏名を入力するところまでいったのに、
最後の「購入する」ボタンをクリックしない
というケースは少なくありません。
「申込みページ」や「問合せページ」などは、実店舗でいえば「レジ」
に相当するものです。
実店舗で商品を購入する際、財布を忘れた、持ち合わせがなかった、と
いうことでもない限り、レジまで行って「やっぱりやめた」という人は
ほとんどいません。
ところがホームページでは、「レジ」、つまり申込みページや問合せペー
ジを訪れ、各項目を埋めてあとは送信ボタンを押すだけのところまで行っ
たのに、やめてしまう人が少なくないのです。
その要因としてはいくつか考えられますが、今回は
・申込みフォームの項目
について考えてみましょう。
申込みフォームの入力項目は最小限に
「申込みページ」のアクセス者が、途中で帰ってしまうことのないよう
にするための重要なポイントの一つが、
・申込みフォームの入力項目を、極力少なくする
という点です。
たとえば「性別」や「年齢」、あるいは「どのようにこのホームページ
をお知りになりましたか?」といったアンケート項目のあるフォームを
よく見かけます。
企業側のマーケティング目的なのでしょうが、アクセス者にとっては何
のメリットもないので、申込みのハードルとなりやすいものです。
もちろん、申込みに必要な項目であればいいのですが、そうでない場合
はやめたほうがよいでしょう。
もしアンケートを取りたいのであれば、申込み時ではなく、申込後のい
つでもよいわけですよね。
そのほかにも、
「何のために入力させられるのかわからない」
「ただ単に個人情報を集めようとしているのではないか」
などと思われてしまうような入力項目を設定していると、申込みをやめ
てしまう人が多くなります。
中でも、「電話番号」の入力を必須にすると、申し込み比率がかなり低
下します。
弊社ホームページでの経験では、電話番号の項目を削除したとたん、申
込み比率が20%近くアップしたこともあるくらいです。
こうした個人情報の漏洩を心配する人はたくさんいます。
そういう人たちにとっては、電話番号のような個人情報を入力するのは、
かなり勇気がいることなのです。
いずれにしても、申込みフォームの入力項目数と、申込みの比率は反比
例しますので、申込みフォームの入力項目数は、必要最小限のものに絞
りましょう。
申込みフォームの作成テクニック
さて、以上に加え、「申込みフォーム」では次ような点に注意すると、
反応率を向上させることができます。
・入力項目は最低限の項目に絞る。
→1項目増えるごとに、申込み率は5%低下すると考える。
・入力項目が増えるので、申込み時のアンケート依頼は厳禁。
→アクセス者にとってメリットのない項目は極力排除する。
・必須入力の項目は、項目名の下に直接明記する。
→欄外などにまとめて「赤文字の項目は必須です」などと書い
ても、気づかない人が多い。
その結果、必須項目を入力し忘れてエラーが発生すると、申
込みをやめる人が急増する。
・「項目の説明」と「入力例」を、各項目ごとにつける。
→半角/全角、カタカナ/ひらがな/漢字、等について、説明
だけでなく、入力例を併記してユーザーの混乱を防止する。
・「申込み」ボタンだけ設置し、「キャンセル」「クリア」といっ
たボタンは設置しない。
→間違って「キャンセル」「クリア」ボタンを押して、入力し
た項目がすべて消えると、再度入力をしてくれない。
いかがでしたでしょうか。
なかなか申込みや問合せが増えない、という方は、今回のお話を参考に
フォームの内容を見なおしてみてくださいね。\(^^)√