今週は、『できる社長のホームページ入門』をご購読いただいた方からの感想と
ご質問をご紹介します。
『できる社長のホームページ入門』読者アンケートより
濃い内容でとても良いと思います。
一つあるとすれば、インターネットプロバイダーとレンタルサーバー
業者とホームページ制作業者の関係を記述してもらえたらいいな、と思いま
す。
例えば、3社とも同じで良いのか?別々だとどのような問題がある
のかなど・・・
(GS社 代表 O.H様)
O.Hさん、ありがとうございます。
O.Hさんからいただいた「インターネットプロバイダとレンタルサー
バー業者とホームページ制作業者の関係」については、ホームページの制作を検
討される際に多くの方が疑問を持つ点です。
まずはそれぞれの役割について解説してみましょう。
プロバイダとレンタルサーバーとホームページ制作業者
<インターネットプロバイダ>
インターネットに接続するためのサービスを提供する通信事業者の
ことを「インターネットサービスプロバイダ(ISP)」と呼びま
す。
インターネットプロバイダは、個人ユーザーや自社ネットワークを
持たない企業が簡単にインターネットを利用できるよう、必要な設
備を用意し、提供しています。
つまり、インターネットに接続するためには、通常インターネット
プロバイダとの契約が必須になります。
<レンタルサーバー業者>
「レンタルサーバー業者」は、ホームページや電子メールなどイン
ターネット上での情報発信のために必要な「サーバー」を貸し出す
業者のことで、「ホスティングサービス業者」とも呼ばれます
「レンタルサーバー」を借りると、独自ドメインを使用したホーム
ページの公開や電子メールの使用が可能になります。
商用のホームぺージの場合は、この「レンタルサーバー」を業者に
借りて公開することがほとんどです。
<ホームページ制作業者>
文字通り、ホームページの制作をしてくれる業者のことです。
ホームページの制作は、計画からhp作成デザイン・コンテンツ制作・公開
・完成後のフォローまでたくさんの工程にわかれますが、サービス
の提供内容やサポートの範囲は業者によってまちまちです。
さて、このようにそれぞれ明確に役割があるにも関わらず、何をどこに
頼めば良いか、よくわからなくなってしまう理由は、
「インターネットプロバイダがレンタルサーバーもやっている」
というケースや、
「ホームページ制作業者がレンタルサーバーも提供している」
というケースが多く見られるためです。
プロバイダとレンタルサーバー
インターネットプロバイダは、「インターネットに接続するためのサー
ビスを提供する」のが本来の役割ですが、その他に、メールアドレスの
提供やホームページを公開できるスペースの提供なども「おまけ」とし
て一緒にやっている場合がほとんどです。
ですので、インターネットプロバイダと契約すると、無料で電子メール
が使用でき、ホームページも公開することができます。
(ただしこの場合のドメインは、独自ドメインではなく、そのプロバイ
ダ所有のものになります。)
また、プロバイダによっては、有料の「法人向けレンタルサーバー」事業
や「ホスティング」事業を並行してやっている場合もあります。
特に法人に対しては、「接続サービス」と「レンタルサーバー」をパッ
ケージにしてセット販売しているケースも多くあります。
以上のことから「プロバイダとレンタルサーバー業者は同じモノ」とと
らえられてしまうことがよくあります。
「レンタルサーバーを契約するということは、プロバイダは解約して
いいんですよね?」
というご質問を時折いただきますが、レンタルサーバーのみを提供する
業者と契約する場合は、インターネットプロバイダとの契約も維持する
必要があります。
そうでないと、インターネットに接続できなくなってしまうからです。
なお、インターネットプロバイダとレンタルサーバー業者が別々の会社
でも特に問題はありません。
どちらかというと、ホームページ制作時の必要事項を検討し、必要な条
件に合わせてレンタルサーバーを選択することのほうが重要です。
ご利用中のインターネットプロバイダが提供するレンタルサーバーが、
ホームページ制作時の条件と合うという前提で、
・セットにしておくとランニングコストが安くなる
・請求や連絡先をひとつにまとめておける
などのメリットが感じられる場合、同じ会社を選択してもよいでしょう。
少し長くなりましたので、次週、引き続き「ホームページ制作業者とレ
ンタルサーバー」の関係について解説したいと思います。お楽しみに!