今回は、それぞれの集客効果をより高めるために、ポータルサイトを活用した集客のポイントの後編として、「ポータルサイトと自社サイトをセットで使う集客法」をご紹介しましょう。
前回の記事はこちら
▼ポータルサイトを活用した集客のポイント(前編)
https://www.akibare-hp.jp/ml/portalsite-attractcustomers-1/
ポータルサイトと自社サイトを組み合わせる
ポータルサイトと自社サイトを組み合わせると、SEO以外の自社サイトへの流入経路を増やすことができます。
たとえば、ポータルサイトで情報を見ているうちに「A社かB社か」と判断に迷ったユーザーは、その企業や店舗の公式サイト(自社サイト)を参考に判断しようとします。
その際、ユーザーは公式サイトを、
- ポータルサイト内に掲載されたURLをクリックする
- Googleなどの検索エンジンで、店舗名で検索する
といった方法で探します。
最終的には、自社サイトの情報を見て一番自分のニーズに合うと判断した企業や店舗を選ぶのです。
自社サイトがない、あっても判断材料にならないという状態だと、ポータルサイトに掲載されている他社に負けてしまいます。
そのため、ポータルサイトだけに頼るのではなく、自社サイトと組みわせて活用するのがポイントです。
ポータルサイトでは、たくさんの人が集まる入口として、
最初の情報提供をする
↓
自社サイトに誘導し、
追加の情報提供でライバルに差をつけ成約を後押しする
という流れで、両方を組み合わせて活用すると、集客効果が高まります。
集客効果を高める3ステップ
それではさっそく、組み合わせて活用する方法を具体的にお伝えしていきましょう。
ポータルサイトと自社サイトを組み合わせて活用する最初の一歩は、ポータルサイトでアクセスを集めることです。
- ポータルサイト内でのアクセスを集める
- ポータルサイトに掲載する情報を充実させて関心を持ってもらい自社サイトへの訪問につなげる
- 自社サイトで追加の情報を提供して成約を後押しする
この3つのステップを踏むことでポータルサイトからの集客効果を高めていきましょう。
この3つのステップについて、それぞれ詳しく見ていきます。
ポータルサイトでアクセスを集める
ポータルサイトは同業他社のひしめく場所です。ポータルサイト内でアクセスを集めるには、たくさんの中から目に止めてもらわなくてはいけません。
ポータルサイト内でアクセスを集める方法は、ポータルサイトの特徴によって違います。
たとえば、
- 情報を更新をすると新着情報が掲載される場合
- レビューがたくさん投稿されている順に上位表示される場合
→【取組例】頻繁に情報の更新をする
→【取組例】来店者にレビューを書いてもらうよう依頼する
など、取り組むべき内容はさまざまです。
ポイントは、掲載したからといってそれで満足しないこと。ポータルサイト側に掲載内容を丸投げしたりせずに、担当の方にどうしたらアクセスが増えるか聞いてみて、密に話し合うこと。そしてそれを実践してみることです。
そのためには事前にサポート体制を確認しておくことも重要です。
なお、「オプションで、もっと広告費を払えば目立つところに情報を出せますよ」というケースも多いのですが、この場合、費用対効果の見極めを慎重に行いましょう。
可能であれば、1週間や2週間など短期間でオプションを利用し、その間にどの程度集客につながったか、オプション費用をまかなえる利益を出せたかなどを計算してみる必要があります。
ポータルサイトから自社サイトへの訪問につなげる
ポータルサイトで興味を持ってくれた人に自社サイトを見てもらうには、「もっとこの会社(お店)のことを知りたい!」と思ってもらう必要があります。
そのためには、まずはポータルサイト内に掲載する情報を充実させておくことが必要です。
例えば、飲食店のポータルサイト「ぐるなび」では、店舗ごとに基本情報・メニュー・席・写真・こだわり・地図・クーポン・クチコミと、多くの情報を掲載することができます。
項目やページはすべて埋め、目玉になるような情報やもっと知りたいと思わせる情報をポータルサイトに掲載して、関心を持ってもらいます。
そのうえで、「自社サイトにはさらに情報があるので見てくださいね」とポータルサイト内にしっかり書いておきましょう。
URLが掲載できないポータルサイトでは「○○(自社サイト名)で検索!」等と記載しておいてもよいですね。
自由に書けるスペースが限られている場合は、キャッチコピーや画像なども工夫してみましょう。
自社サイトで追加の情報を提供して成約を後押しする
自社サイトでは、ポータルサイトでは出せない独自のデザインやコンテンツでアピールができます。
最終的な成約に結びつくよう、サイトを充実させておきましょう。訪れた人が「知りたい」と思う情報を掲載しておくことがポイントです。
また、いったん自社サイトに来た人を逃さないようにしたり、自社サイトを繰り返し使ってもらうようにしたりする工夫も大切です。
そのために、自社サイト内を使いやすく、わかりやすく、充実させておきましょう。サイトをお気に入りに追加してもらう工夫をしたり、SNSへの登録を促がしたりするのもよいでしょう。
以上、2回に渡り、ポータルサイトを活用した集客について解説しました。
たくさんの人が訪れるポータルサイトで新しいお客さんとの接点を作り、自社サイトで理解を深めて顧客化する。そのようなストーリーを描いてポータルサイトを活用できれば、費用対高価の高い集客ツールとなるはずです。
自社サイトが一軒屋の路面店だとしたら、ポータルサイトは競合がいっぱいいるデパート内に出店するようなもの。メリットやデメリットをよく理解して、集客に役立ててくださいね。