前号の冒頭でお話しした、
Googleの大規模なアルゴリズム変更
ですが、先週２２日、その第一陣となる「ペンギンアップデート」が実
施されました。
そこで今回は、その実施内容と今後の動向について、お話ししたいと思
います。
検索アルゴリズムとは
まず、検索エンジンの仕組みをざっとおさらいしておきましょう。
Googleは、日々インターネットにあるホームページを収集して、データ
ベースを作成しています。
誰かが検索をすると、あらかじめ決められたプログラムにしたがってこ
のデータベースの情報を解析し、検索結果を表示するわけです。
このプログラムが「検索アルゴリズム」で、ごく簡単に言うと、
・検索結果の表示順を決めるためのプログラム
ということになります。
このように「検索アルゴリズム」は、検索結果の表示順を決める重要な
プログラムです。
つまり「検索アルゴリズム」の変更とは、
・「検索結果の表示順を決めるプログラム」の変更
ですから、これが実施されると、順位が大きく変動する可能性があると
いうわけですね。
昨年実施された、
・ペンギンアップデート
・パンダアップデート
というアルゴリズム変更は、大きな順位変動を伴ったために、注目を集
めました。
「ペンギンアップデート２.０」を実施
先週５月２２日（水）、Googleは「ペンギンアップデート２.０」を実
施したと発表しました。
以前もお話ししましたが、「ペンギンアップデート」のおもな目的は、
・過剰な被リンク対策の撲滅
とういもの。
過剰な被リンク対策とは、
・ＳＥＯ業者により自動で登録された相互リンク
・直接関連のないホームページとの大量の相互リンク
・ただ単にＳＥＯのみを目的とした被リンク対策
といったものですので、とくにそうしたことをしていない場合は、影響
はありません。
なお、現時点では、さほど大きな順位変動は起きていないようです。
それまで１０位だったのが１１位になった、といったことはあるようで
すが、この程度のものは、一時的な順位変動であると考えられます。
慌ててＳＥＯ設定を変更したりせず、ひとまずは様子を見ましょう。
もし順位が大幅に下がったら？
もし、表示順位が急に大きく下がった（数十位程度）という場合は、何
らかの被リンク対策が原因となっている可能性があります。
そうした場合、まず原因となっているリンクを外す必要があります。
ＳＥＯ業者に依頼して張ってもらったリンクなどは、外すように依頼し
なければなりません。
順位を回復させるには、そうしたリンクを見つけて外したあとで、
・新たに関連性の高いリンクを増やす
・質の高いコンテンツを増やす
といった施策が最低限必要となるのですが、これは、かなり大変です。
今日やったからといって明日から順位が回復するというようなものでは
ありませんので、長期的に行わなければならないでしょう。
「有料リンクサービス」は危険です
有料リンクサービスというのは、
「月額５,０００円で５００サイトからリンクしますよ」
といったような、リンク提供に金銭の授受を伴うサービスのことです。
ＳＥＯ業者の多くはこのようなサービスを提供していますし、以前は効
果のある方法として、導入するサイトも少なくありませんでした。
しかしGoogleは以前から、こうした有料リンクを「信用しません」と明
言しています。
ＳＥＯのためにお金でリンクを提供したり、されたりするような行為は、
検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為とみなされてもおか
しくないわけです。
有料リンクのすべてが悪いというわけではないのですが、今後はさらに
厳しく対処される可能性がありますので、
有料リンクサービスを新たに利用するのは避ける
ようにしてください。
Googleによる大規模な検索アルゴリズムの変更は、今後もまだ実施され
ます。
その内容にはいくつかのポイントがありますので、詳しくはまた次号で
お話ししますね。＼(^^)√
