前回は「O2Oマーケティング」について、「O2Oとは何か」「実際にどのような施策が行われているのか」について解説しました。
▼前回の記事
https://www.akibare-hp.jp/ml/o2o-marketing-1/
今回は引き続き「O2Oマーケティング」の事例を、中小企業での活用法も交えて解説していきたいと思います。
インターネットで売りにくい商品こそ、O2Oを活用する
インターネットで買い物をするハードルが下がり、いろいろなジャンルのものがECサイトで購入できるようになりました。
それでもオンラインだけでは買いにくいもの・実店舗に足を運んで実際にモノをみないと買いたくないものもあります。
そういった商品を扱っている場合、O2Oは大きな効果を発揮します。
例えば、スーツ。
採寸が必要で、価格もそれなりにするスーツを、インターネット上の情報だけで購入するのは少し心配です。
ホームページで気に入ったものを見つけたとしても、やはり試着をしてから購入を決めたいという人が多いのではないでしょうか。
スーツ販売大手「洋服の青山」の公式アプリでは、クーポンの配布を行っているほか、
- 「店舗在庫検索」
(ホームページで見て気に入った商品の在庫を持っている店舗を検索できる) - 「試着予約」
- 「取り置き依頼」
など、実店舗と連携したオンライン上のサービスを用意し、インターネットで集めたお客様を店舗へつなげる施策をとっています。
このように「オンラインだけでは売りにくい商品」でも、
インターネットを使って集客する
↓
ホームページで詳しく商品情報を見せ、気に入ってもらう
↓
お店に来てもらい、購買を決定付ける
という流れで、インターネットのメリットと実店舗のメリットの両方を活かすことができます。
「洋服の青山」の試着予約や取り置き依頼のように、来店につなげるた
めに、ホームページ上で行えることはないでしょうか?
実店舗を持つ企業の方はぜひ、考えてみてください。また、同業他社がどのような施策をしているか、見てみるのも参考になるでしょう。
中小企業でのO2Oで活用される「LINE@」
大手企業では、専用アプリを開発するなど、O2O施策のために費用を投じていますが、中小企業ではそうもいきません。
そんな中で活用されているのが「LINE@」です。
LINE@は月額0円から始められる、LINEを通じてお客様に直接情報を届けたり1対1のやりとりをすることが可能なサービス。月額5,400円のベーシックプランにすれば、ほとんどの機能を使うことができます。
店舗の定休日やイベントなどの情報を配信したり、クーポン作成機能を使ってクーポンを配信したりするなど、大手企業が独自に開発して実施していたことを、LINE@で実現が可能です。
LINEの利用率は、今やどの年代でも高く、スマホ所持者の6割超がLINEを利用しているという調査結果(総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」)があります。
メール配信よりも開封率やクーポン利用率が高いと評価されているLINE@は、O2O施策を実施したい中小企業にとっては見逃せないサービスです。
個人経営の美容院ではLINE@を導入して、
- ホームページにLINE@「友だち登録」の情報を掲載
- 「友だち登録」でもらえるクーポンの配布
- お店の定休日やおすすめのサービスなどの情報配信
- 不定期でクーポンの配信
といった施策を行い、新規客や既存客の来店促進につなげているところもあります。
また、LINEメッセージで予約を受け付けるなど、お客さまの利便性を高めて、来店を促がしています。
【あきばれホームページ】の会員さまのなかでも、LINE@を利用して販促されている事例がありますので、参考にしてみてください。
▼犬の美容室COWAN
http://www.cowan.jp/14746349209622
O2Oマーケティングは、実店舗を持つ小さな企業こそ、活用すると良い施策のひとつです。
大手や競合他社の取り組みも参考にしながら「うちだったら何ができるか」を考えてみてはいかがでしょうか?