今回は実店舗を持つ企業にとって重要な「O2O(オーツーオー)マーケティング」の解説をしていきます。
「O2O」とは?
「O2O(オーツーオー)」は、”Online to Offline”の略です。
インターネット(オンライン)から実店舗(オフライン)へお客様を誘導する、また、その逆で、実店舗からインターネットへ誘導するマーケティング施策のことをいいます。
実店舗を持つ小売や流通、飲食などでは必ずおさえておきたい施策のひとつです。
O2Oの中でも特に多く実施されているのは、メールやSNSを利用した施策です。イベント情報やクーポンをメール・SNSで配信し、実店舗の誘導につなげています。
例えば、大手飲食チェーンのすかいらーくグループが発行する「オトクーポン」。
インターネット上で配信されるクーポンを店舗で見せると、商品が割引されます。この「オトクーポン」のような、インターネット上のクーポンを使ったことがある方も多いのではないでしょうか?
スマホの普及が後押しする「O2O」
「インターネットでお客さんを集めてリアルの世界へ連れて来る」ことの重要性は今に始まったことではありません。
ですが、10年ほど前までは、ホームページでクーポンを発行しても今ほどインターネットから実店舗へ誘導する力はありませんでした。
クーポンを印刷する手間があり、プリンターのない家もあるため、どうしてもクーポンの利用率は低くなってしまっていたのです。
ところが、「持ち歩ける小さなパソコン」ともいえるスマートフォンの普及によって、インターネットと実店舗のあいだの垣根は取り払われました。
クーポンを印刷しなくても、スマホの画面を見せればOKというのは、とてもお手軽。インターネットで集客したお客さんを実店舗の購買に結びつける動機付けとして有効な手段となっています。
また、スマホのGPS機能を使った「位置情報の活用」でも、ネットと実店舗をつなげやすくなってきました。たとえばGoogleマイビジネス。
これに登録すると、ネット上にGoogleマップをはじめとしたビジネスの情報を掲載できます。
掲載しておけば、たとえばユーザーがGPSを起動した状態で「ランチ」と検索したときに、周辺のお店として表示されるようになります。ユーザーは行きたいお店への経路案内も手軽に見られるため、実店舗へ来店するまでのハードルがずいぶんと低くなりました。
もちろん、Googleマイビジネス上にクーポンを投稿することも可能です。
クーポン配布の事例
こういったO2Oマーケティングは、大規模なシステムや専用アプリを使ったものなども多く、真似できないと感じられる経営者の方もいらっしゃるかもしれませんが、決して大手だけのものではありません。
実店舗を持つ企業であれば、先行事例から応用できる点がいろいろとあるはずです。
【あきばれホームページ】をご利用いただいている会員さまでも、ホームページ上でクーポンを配布するなど工夫されている事例があります。
▼イタリア居酒屋Boccoさま クーポンページ
http://www.boccobar.net/category/1375349.html
スマホでクーポンページを開いて持っていけば、簡単にクーポンを使用できます。
【あきばれホームページ】では、独自開発したホームページ管理システムCMS【Buddy】を使用しているので、PC用ホームページに加え、スマホ用ホームページ(スマホサイト)が無料で作成できます。
【Buddy】を使えば自社で更新できるため、季節ごとにクーポンを入れ替えることも簡単です。ぜひ取り組んでみてください。
▼スマホサイトつきのホームページ作成サービス
https://www.akibare-hp.jp/service/smartphone/
次回は引き続き、O2Oマーケティングの活用事例や中小企業での活用法などをご紹介します。お楽しみに。