前回、Googleが予告した「大規模なアルゴリズム変更」の第一陣となる、
「ペンギンアップデート2.0」
が5月22日に実施されたとお伝えしました。
そのおもな目的は、
・過剰な被リンク対策の撲滅
つまり、
・SEO業者により自動で登録された相互リンク
・直接関連のないホームページとの大量の相互リンク
・ただ単にSEOのみを目的とした被リンク対策
といったものでした。
実施から2週間ほど経過しましたが、現在のところ大きな順位変動は起
きておらず、影響範囲はほんの一部にとどまっているようです。
しかしGoogleの検索品質担当者は、
「確実にもっとたくさんのペンギンが来るだろう」
と発言しています。
つまり今回の変更はほんの序の口、大きな動きがこれからやってくる可
能性があるということです。
先週もお話ししましたが、とくに、SEOのためにお金でリンクを売買
する「有料リンクサービス」の利用は、しばらくの間慎重にしておきま
しょう。
理想的なのは、自然なリンク
弊社のコンサルタントは、
「日々、多くの人々に役立つ『オリジナル』のコンテンツを作成し
ていきましょう」
と会員さんにアドバイスしていますが、それは、そうしたコンテンツを
作り続けていると、自然とそのコンテンツが人々に広まり、それにつれ
て、他のホームページからのリンクを自然と増やしていけるからです。
このように自然と増えていくリンクを、
「自然発生的なリンク」
といいます。
「リンク」は、そのページがどれくらいの人気度なのかを判断するため
の指標です。
Googleは、人気度の高いページほど人々の役に立つ重要なページだと考
え、上位に表示しようとしますが、そのリンクが自然発生的なものかど
うかも常に監視しています。
作為的なリンクは通用しません
ところが、ホームページを運営したことのある方なら身にしみておわか
りかと思いますが、
他のホームページからリンクしてもらうのは、想像以上に難しい
ことなのです。
放っておいても多くのホームページからリンクされるような大手企業サ
イトや新聞社のニュース記事などでない限り、なかなかリンクは集まり
ません。
そうした事情から、「お金をいただければリンクしてあげますよ」とい
うサービスが出現してくるわけですね。
しかし、こうしたサービスを利用すると「作為的なリンク」になってし
まうことがほとんど。
たとえば、
・大した内容がないのに他のHPから大量にリンクされている
・リンクされているのがHPのトップページのみ
・リンク元のリンクテキストがすべて同一
・大量にリンクされているのに、どこにもリンクしていない
・リンク元のページがリンクだらけ
といったような状態になりやすいのです。
これらは、普通にサイトを運営していたら起こり得ない状態といえます。
つまり、
人気のあるコンテンツが自然に広まってリンクを集めている
という状態にはほど遠いわけです。
Googleは、今後の大規模なアルゴリズム変更の際に、
作為的なリンクの徹底的な排除
を明言していますので、もしこうした方法でリンクを張っている場合は、
早めに対処をしておいてくださいね。