あなたは経営学者、ピーター・ドラッカーの有名な言葉、「マーケティングの理想は、セールスを不要にすることである」を聞いたことがあるでしょうか?
マーケティングとは、わかりやすくいえば、自社の商品(サービス)に対して消費者に興味を持ってもらうための活動のこと。
その理想は、営業をしなくても自然と「売れてしまう状態」をつくることだという意味です。
営業をすることなく関心を持ったお客さん側から、近寄ってきて買ってくれる状態はまさに理想ですが、達成することは難しいでしょう。
そこに近づくには、ストーリーの力が欠かせません。
今回はストーリーを活用したマーケティングについて解説していきます。
ストーリーマーケティングとは?
ストーリーマーケティングとは、ストーリーを通して自社のメッセージを届け、共感してもらい、お客さんの行動を促す手法です。
商品(サービス)そのものに焦点を当てるのではなく、商品や企業の持つストーリーを伝えることで、共感を獲得し、印象付けるのです。
その結果、見込み客の購買行動につなげたり、商品や企業のファン化につながっていきます。
ストーリーを活用するメリット
1)ストーリーにすると話を聞いてくれる
売りたい商品(サービス)の機能や安さなど、メリットをいきなり訴えてもなかなか聞いても貰えません。しかし、その商品が生まれるまでのストーリーを語り始めると、人は関心を持ち、耳を傾けてくれるものです。
売りの強いメッセージは心に壁を作りますが、ストーリーはその壁を取り除いてくれる不思議な効果があります。
2)ストーリーは、人の記憶に残りやすい
心に残った映画や小説のストーリーをあなたが語れるように、物語にはに人の記憶に残りやすい特性があります。その特性をビジネスで使いこなせば、見込み客にも覚えてもらいやすくなります。
3)ストーリーは感情に訴えかけることができる
ストーリーは、人の感情を揺さぶり、共感を得ることができます。
驚きや喜びを感じてもらうことができれば、購入までのハードルがぐっと低くなります。
4)3つのNOTを取り払うことができる
コピーライティングの世界では「読まない、信じない、買わない」という「3つのNOT」と呼ばれる壁があります。しかし、共感できるストーリーを話せば話を聞いてもらえるようになります。
5)信頼関係が自然に構築できる
共感できるストーリーは人を深く結びつけ、信頼関係を自然に構築するのに役立ちます。自社には語れるようなストーリーはない、と考える方もいるかもしれませんが、どんな会社にもストーリーは存在します。
共感を生むストーリーの構成要素
共感を得るストーリーを構成する要素は、大きくは3つあります。
それはーー、
1. 物語の主人公
共感を得るために不可欠なストーリーの主人公。ビジネスを行う社長や創業者の場合もありますし、顧客の場合もあります。
そうした主人公の目的を阻害する出来事とそれをどう乗り越えたのかというエピソードが自然な共感を生みます。
2. 主人公の目標を阻害するもの
主人公の目標や目的の前には、それを邪魔する障害が待っています。
主人公はその要因と対峙して、もがき苦しみピンチを迎えます。それを乗り越えようとする姿に人は共感します。
3. 成功を掴むエピソード
主人公が目的を阻害する壁を乗り越えた時にどんな成功が待っているでしょうか。共感できるストーリーの結末には、成功が待っています。
一本のペンを売る場合も、そのペンのストーリーの有無で大きく売上は変わってきます。
【あきばれホームページ】の場合
さて、このようなストーリーの活用は当社でも行っています。
もちろん、すべて事実です。
例えば、お客さまの声の紹介ページでは、会員のみなさんが主人公です。
どのようなピンチをどう乗り越え、どんな成功を掴んだのか、そのストーリーを紹介しています。
また私のプロフィールを紹介したページでは主人公は私自身です。
どのような経歴を経て、どんな想いで起業したのか?
どんなピンチを乗り越えて、国内最大規模の「中小企業むけマーケティング支援企業」へと成長することができたのか、現在までの道のりをストーリーでご紹介しています。
▼吉本俊宏のプロフィール
https://www.akibare-hp.jp/company/daihyo/
まとめ
今回はストーリーを活かしたマーケティングについて解説しましたがいかがでしたでしょうか?
どんな企業や商品(サービス)にもストーリーは存在します。
共感を生むストーリーを構成するためには、必要な要素をしっかり入れておくことが必要です。
ぜひあなたの会社や商品のストーリーをお客さんに伝えてください。