会員さまからのお便り
昨年からお世話になっています。
当方のホームページでは、メールでの無料相談を受け付けています。
お陰様で相談件数は順調に増え、月間で見るとホームページを作る
前の10倍の相談が来ています。
もちろん、そのすべてが受任につながるわけではないのですが、一
定数はお仕事にもつながっている状況です。
ただ、相談の数が増えてきたのはよいのですが、それに伴い、あま
り弊所の業務内容と関係のない相談や、遠い地方からの相談なども
あり、対応に苦慮するようになってきています。
不特定多数の見るインターネットですので、こちらの思い通りにな
らないことは承知しておりますが、少しでも相談内容を絞り込むに
は何かよい方法がありますでしょうか。
(埼玉県 税理士事務所 Mさま)
Mさん、ご質問ありがとうございました。
担当のコンサルタントによると、半年ほどの間にかなり頑張ってコンテ
ンツを作成されたようで、その甲斐あって、検索エンジンでの上位表示
も実現されているとのこと。
相談件数が以前の10倍とのことですが、アクセス数が増えたことはも
ちろん、コンテンツをしっかりと作成し、信頼感を獲得されたことがそ
うした結果につながっていると言えますね。(^^)
さて、そんなMさんのお悩みは、
ただ、相談の数が増えてきたのはよいのですが、それに伴い、あま
り弊所の業務内容と関係のない相談や、遠い地方からの相談なども
あり、対応に苦慮するようになってきています。
という内容。
「うれしい悲鳴」とも言えるかもしれませんが、そうも言っていられな
い状況かと思います。
見込み客を集める「オファー」
このメールレターなどでいつもお話ししていますが、
「ホームページでいきなり商品やサービスを販売するのは難しい」
ですから、ホームページでは、まずあなたの商品やサービスに興味を持っ
てくれる「見込み客」を集めるようにするのがおすすめ。
そして、見込み客を集めるためには、見込み客になるための「大義名分」
が必要で、これを専門的には「オファー」といいます。
士業では「無料相談」を実施しているケースが多いですが、これは「無
料オファー」の一つ。
士業の提供するサービスは、普段なかなか購入することがありません。
そのため、普通はどの先生を選べばよいかわからないので、いきなり数
万円の料金を払って依頼するのはどうしても気が引けます。
それに対し、「無料相談」を用意しておくと、とりあえず一度相談して
みて、よさそうだったら本当の依頼をする、ということが可能です。
つまり、無料のオファーによって、サービス購入のハードルを下げてい
るわけですね。
無料相談のほかにも、
・無料サンプルプレゼント
・無料小冊子プレゼント
・無料見積り
・無料招待券
など、ご商売によっていろいろな無料オファーが考えられます。
無料相談は諸刃の剣
さて、ご相談内容に戻りますが、Mさんのお悩みは
・相談件数が増え、業務内容と関係のない相談や、遠い地方からの
相談なども増えてしまった
・相談内容を少し絞り込めないか
というものでした。
相談件数が増えるにつれ、相談内容の「質」が、業務に影響してくるよ
うになってしまったわけです。
相談者の立場からすると、お試し感覚で気軽に相談できるのがメリット
ですから、とりあえず聞いてほしい、といった内容が増えるのも致し方
ありません。
無料相談をうたっている以上、あまり深刻でない相談も邪険にすること
はできませんから、結局対応に時間と労力がかかってしまうのです。
しかし無料オファーは、あくまでも本当に売りたい商品やサービスへ誘
導するためのもの。
どんなに親身になって回答しても、最終的な依頼に結びつかなければ、
次第に重荷に感じてしまうでしょう。
フォームの入力項目でコントロール
そこで、このような場合には、無料相談の受付フォームを少し見なおし
てみましょう。
たとえば、「無料メール相談フォーム」の入力項目を、次のように設定
していたとします(<必須>は必ず入力しなければならない項目)。
1.メールアドレス<必須>
2.ご相談内容<必須>
これだと、メールアドレスさえ入力すればよいですから、かなり相談の
ハードルが低くなります。
一方、次のような設定はどうでしょうか。
1.メールアドレス<必須>
2.氏名<必須>
3.住所<必須>
4.電話番号<必須>
5.年齢<必須>
6.ご相談内容<必須>
氏名、住所、電話番号、年齢まで入力しなければなりませんから、個人
情報までは知らせたくない人や、入力が面倒な人にとっては、ハードル
が高くなります。
つまり、「これらの項目をすべてきちんと入力してでも相談したい」と
いう相談者に絞れるわけです。
このように、無料相談の入力項目を調整することで、ある程度、相談者
をコントロールできます。
もちろん、あまり入力項目が多すぎたり、立ち入ったことを質問したり
すると、相談自体が来なくなる可能性がありますから、反応を見ながら
いろいろと試してみてくださいね。