ＨＰを毎日更新すると、ＳＥＯに有利なのか？
先日、ある【ブログdeホームページ】の会員さんとお話しする機会があっ
たのですが、そのとき、こんなご質問をいただきました。
「ホームページを毎日更新すると、ＳＥＯに有利だという話を聞き
ました。
もし本当にそうなら、もっと更新をしなくてはならないのですが、
文章が苦手なので続ける自信がありません。
やっぱり、日記などを書き続けないと検索エンジンで上位に表示さ
れるのは難しいのでしょうか？」
このお話を聞いて、私は思わず「うーん」と唸ってしまいました。(^^;)
うちの会員さんには、ＤＶＤやマニュアルなどさまざまなhp作成講座で、
目先のＳＥＯテクニックにとらわれないよう、普段からお話ししている
つもりでした。
しかし、私もまだまだ力不足だなあと、反省です。＼(__ )
さて、このご質問に対して結論から言うと、
「毎日更新しても、ＳＥＯ的な効果は限定的」
というのが、私の見方です。
もちろん、コンテンツとしての「日記」を否定するものではありません
し、ホームページを更新することそのものは、大変重要なことです。
ただ、その「更新」というものの方向性を誤らないでいただきたいので
す。
以下で、その理由を詳しくお話ししていきましょう。
更新によるＳＥＯ的な効果は限定的
毎日更新した方がＳＥＯ的に有利だ、という巷の理論は、
・更新頻度が高いと、クローラーの巡回周期が短くなる
ということをおもな論拠にしていると考えられます。
「クローラー」というのは、世界中のホームページを自動的に巡回して
データベース化し続けている、検索エンジンのプログラムのことです。
このクローラーは、ホームページを頻繁に更新すると、たしかにその分
たくさん来てくれるようになります。
ただ、クローラーが頻繁に来たからといって、
それだけが理由で上位表示されるわけではない
のです。
たとえば、あなたのホームページの内容がクローラーに高く評価されれ
ば、次回のアップデートで順位が上昇するかもしれません。
しかし反対に、更新した内容が低く評価されれば、順位を下げることだっ
て考えられます。
また、検索エンジンはあなたのホームページだけを見て評価を決めてい
るわけではありません。
数あるライバルのホームページも同じように評価し、その結果を上から
順番に並べています。
ですから、ライバルのホームページがあなたのホームページより高い評
価を得ていれば、その分、上位に行けないことだってあります。
このようなことからも、たとえ毎日更新を続けてクローラーが頻繁に来
たからといって、
それだけが理由で上位表示されるわけではない
ということが言えるのです。
検索エンジンは、さまざまな情報を元に順位を決めており、そのメカニ
ズムは非常に複雑です。
ですから、
「これをやれば、ＳＥＯに有利だ」
などという早道のようなものは、ないと考えましょう。
「更新」の方向性を誤らない
念のためにもう一度申し上げておきますが、だからといって、更新する
必要がない、と言っているわけではありません。
更新は、ぜひともしてください。
間違えてほしくないのは、その「更新」というものの方向性です。
もちろん、検索エンジンで上位表示ができなければ、なかなかアクセス
が増えず、売上にもつながりにくい、ということは事実です。
しかし、上位表示のためにホームページを更新するようになっては、本
末転倒なのです。
もちろん、書くのが得意だ、という方は、日記を続けたり、コツコツと
コンテンツを更新するのもよいでしょう。
しかし、そうでないなら無理をする必要はありません。
忙しい経営者の皆さんが、無理をしてまで日記を更新するくらいならば、
一週間に一度でもよいので、その他のビジネスにつながるコンテンツを
充実させるために時間を使いましょう。
何ごとも、無理をしては長続きしません。
無理をしたために続かず、更新自体が億劫になり、その後何ヵ月もほっ
たらかし・・・という状態が一番よくないのです。
いつもお話ししている、
「早く、小さく始めて大きく育てる」
というホームページの基本を、ここでも思い出してください。
ＳＥＯに１００％の絶対はありません！
さて、ＳＥＯに関しては、この手の、
どこまでが本当なのかよくわからない話
が、数多く流布しています。
それらは、そのときの一時的なテクニックであったり、ＳＥＯで上位表
示しますよ、と言ってお客を集めている、一部の怪しいＳＥＯ業者によ
る発言であったり、いろいろです。
しかし、
「ＳＥＯに１００％の絶対はない」
ということを、決して忘れないようにしましょう。
この方法なら「確実に」上位表示される
と言い切れる方法など、この世には存在しないということです。
このメールレターをお読みの皆さんは、ＳＥＯに関して、そのあたりを
決して誤解しないようにしてくださいね。＼(^^)√
