今週は、「クラウドサービスの基礎知識」について解説します。
クラウドサービスとは
「クラウド」という言葉、ここ数年で非常によく耳にするようになったのではないでしょうか?
「クラウドサービス」は、簡単にいうと、
- インターネット経由で提供されるITサービス
のことを指します。
これだけ聞いてもちょっとイメージしにくいかもしれませんが、普段インターネットを利用している人の多くが、知らず知らずのうちにクラウドサービスの恩恵にあずかっています。
例えば、GmailやYahoo!メールなどの無料Webメールもその一つ。
Webメールは、メールソフトをパソコンにインストールしなくても、ブラウザ(InternetExplorerなど)があれば、インターネット上に保存されたメールを見ることができます。
このように、インターネット上にあるアプリケーションソフトやデータを呼び出して使うサービスをクラウドサービスというのですね。
クラウドサービスのメリット
クラウドサービスには
- パソコンにソフトをインストールする必要がないため導入が簡単
- データは自分のPCではなく、クラウド側にも保存されるので、
他の人とのデータの共有をしやすい
といったメリットがあります。
例えば、Microsoftの「Word」や「Excel」といったオフィス系ソフトは、以前までは職場のパソコン一台一台にインストールされているのが当たり前でした。
また、WordやExcelで作ったファイルを個々のパソコンに保存し、データの受け渡しのときは、メール添付やUSBメモリ等で行うといったことも多かったですよね。
これに対し、Microsoftの「Office365」、Googleの「Googleドキュメント」といったクラウドサービスを利用すると、ブラウザを開いてログインするだけで、WordやExcelと同等の機能が使えます。
クラウド上にあるファイルを複数人で共有して、同時に編集することも簡単ですから、データの受け渡しの負担も軽くなります。
このようにクラウドサービスを利用することで、
- 導入の際の負担を軽減することによる、コスト抑制
- データの共有の容易化による、業務の効率化
といったメリットがあるため、クラウドサービスに乗り換える企業が増えています。
他にも、財務会計や勤怠管理、顧客管理など、さまざまなジャンルでクラウドサービスが提供されるようになってきているので、コストを抑えたい企業にはとても魅力的なサービスであるといえます。
その一方で、
- インターネットがつながる環境でないと利用できない
など、導入には留意しておくべき点もあります。
次回は、引き続きクラウドサービス導入のポイントや事例について、お話していきたいと思います。お楽しみに!