企業がホームページを作るとき、消費者向けのホームページなのか、企業向けのホームページなのかによって作り方は変わります。
当然のことのようですが、その違いについて具体的に聞かれると少し自信のない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は、消費者向けHPと企業向けHPの違いや留意点について、詳しく解説していきます。
BtoCかBtoBで、ホームページの内容は異なる
一般の消費者を対象にしたビジネスをBtoC、企業を対象に商品やサービスを提供するビジネスをBtoBと呼びます。
BtoCのわかりやすい例では、コンビニやスーパー、飲食店や治療院、ホテルなどが挙げられます。BtoBでは、素材メーカーや広告代理店、建設業などが直ぐに思い浮かぶことでしょう。
一般消費者向けのホームページであれば、ターゲットの興味をひく遊び心も効果的ですが、企業向けのホームページでは、企業の実績など、より実務的な内容が求められます。
つまり、企業のホームページ作りでは、対象とする顧客が法人なのか個人なのかによる違いを理解しておく必要があります。
BtoCとBtoBのホームページ、3つの違い
1)デザインとコンテンツの違い
BtoCのホームページでは、それぞれのターゲット層が興味をひくデザインやコンテンツを心掛けて制作します。性別や年齢など、ターゲットが好みそうな色や画像を用いてデザインし、閲覧者が親しみを感じ、購入したくなるようなイメージ付けをします。
掲載するコンテンツは、企業に対する親しみや安心を感じてもらえるよう心掛けます。たとえば、購入したお客さまの声やストーリー仕立ての開発秘話を紹介するなども効果的です。
一方でBtoBのホームページの閲覧者は、企業の経営者や担当者が多いもの。そのため、目を引く派手なデザインよりも、企業が提供しているサービスを詳細に説明したコンテンツ、あるいは実績や取引先一覧など、より企業としての信頼性を高めるコンテンツが求められます。
2)決済者の違い
BtoBとBtoCでは、決裁者が異なります。
BtoCのホームページでは、決済者は一般消費者です。消費者の目をひく写真や心を揺さぶるキャッチコピーが効果的です。なぜなら、消費者の感情的な反応がすぐに行動につながるためです。
BtoBでは、企業内で経営者や担当者など、複数の関係者が購入すべきかどうか検討します。つまり、決済に関わる関係者全員が納得できる合理的な情報が多く必要となってきます。
BtoBの場合は、ホームページから資料請求されても簡単に物が売れるわけではありません。資料請求した訪問者は見込み客となり、その後にある長いプロセスを経て、売上につながっていきます。
3)ホームページからの問い合わせの違い
BtoCとBtoBのホームページでは、問い合わせなど対応に違いがあります。
企業向けのビジネス(BtoB)の場合、一般消費者向けのビジネス(BtoC)に比べるとターゲットの母数が少なく、問い合わせも少なくなります。
対してBtoCの場合は、ホームページを閲覧するすべての人が、問い合わせの対象となります。そのため、BtoBと比較すると問い合わせの数は増加する傾向にあります。
まとめ
今回は一般消費者向けのホームページと企業に向けのホームーページの違いについて解説しました。
イメージ戦略も重要なBtoCに比べ、企業経営者や担当者が決済することの多いBtoCでは、より実務的で信頼性を高めるコンテンツが必要となります。
ホームページを作る際は、自社サイトがどちらに向けたホームページかを踏まえて、より成果のあげられるサイトを構築していきましょう。