さて、今週は「アクセス解析」についてのお話です。
GoogleAnalyticsや、システムに付属しているアクセス解析機能などを使って、アクセス解析の結果をご覧になっている方も多いでしょう。
ところが、「項目がたくさんあって、どこからみればいいかわからない」「なんとなく訪問数をチェックして、それだけになってしまっている」というお話をよく聞きます。
そこで、アクセス解析の中で、これだけは把握しておきたいというポイントの中から、今週は「参照元の分類を把握する」方法についてご紹介していきたいと思います。
「参照元」の分類
アクセス解析にあたってまず把握しておきたいのが、「ホームページに訪問したひとが、どこをたどって辿り着いたのか」という点です。
これを「参照元」と呼びます。GoogleAnalyticsでは「集客」という大項目のなかに入っています。
訪問者はいろいろな経路をたどってホームページにたどり着きます。
たとえば名刺に印刷されたURLを直接入力した人、検索エンジンで何かを検索して、その結果からたどり着いた人、ほかのホームページで紹介されていたリンクからたどってきた人などさまざまです。
参照元は大きく、次の5つに分類することができます。
GoogleAnalyticsでは「Organic Search」となります。
GoogleやYahoo!などをはじめとする検索エンジンの無料検索経由でたどりついたものです。
(検索エンジンの有料広告からたどりついたものは含みません)
GoogleAnalyticsでは「Referral」と分類されます。
他のホームページやブログ内に記載されたリンクからたどりついたものです。
GoogleAnalyticsでは「Direct」と分類されます。
ウェブブラウザのURLバーに直接入力された場合や、「お気に入り」から選んで表示された場合などもここに入ります。
GoogleAnalyticsでは「Social」と分類されます。
TwitterやFacebookなどのSNS内に記載されたリンクをクリックしてたどりついたものです。
訪問者の設定やアクセスした状況によっては、どこをたどってきたかが判明しない場合があります。
そのような場合、GoogleAnalyticsでは「(Other)」に分類されます。例えば、スマートフォンのアプリ経由で参照される場合は参照元が判明せず「(Other)」に分類されます。
他にも、アクセス解析の設定次第では「有料広告」「メール経由」などの分類が可能ですが、最初は、上記の5分類を把握しておけばよいでしょう。
どこから来ているかを把握する
この5分類を念頭において、訪問者がどこからホームページにたどりついているのか、それぞれの分類がどれぐらいの割合になっているのか把握してみましょう。
それによって「思ったより検索エンジン経由が少ないから、検索エンジンからの参照を増やすにはどうしたらいいだろう?」等、次の手立てを考える材料とすることができます。
それぞれの分類の中身を詳しく調べることも可能です。
「検索経由のなかではどのようなキーワードでの参照が多いのだろう」「どのようなサイトからたくさん訪問してくれているのだろう」といった詳細を調べることできますので、「この分類からのアクセスをさらに増やそう」と決めたら、詳しく見てみましょう。
さらに詳しく
さらに、参照元の分類ごとに、「平均滞在時間」や「直帰率」「コンバージョン(成約率)」など、訪問者の動きも確認することができます。
そこから、
- facebook経由の訪問者は直帰率が低く、滞在時間も長くて、よくホームページの中を見てくれているようだから、facebookからホームページへの誘導を強化しよう
- 検索エンジン経由の訪問者はメルマガ登録のコンバージョン(成約率)が高いから、検索経由の訪問者をメルマガ登録に誘導するようにページ内の文章を工夫しよう
といった、具体的な改善につなげていくことができるようになります。
ここまできたら、アクセス解析を見ることがかなり面白くなるはずです。
今回は、アクセス解析の基礎のなかから「参照元の把握」についてお話しました。
アクセス解析は難しくて・・・という方も、まずは、参照元を分類ごとに把握する、簡単なところから取り組んでみてはいかがでしょうか?