新年第一回目ということで、昨年のSEOを少し振り返り、今年の進む
べき方向を考えてみます。
◆10回以上の大きな変更を実施
グーグルを使うと、ほとんど一瞬でさまざまな検索結果が返ってきます
が、これは「検索アルゴリズム」があるから。
検索をすると、世界中のホームページを集めたデータベースを解析し、
ホームページを最適な順番に並べて表示するわけです。
この解析プログラムが「検索アルゴリズム」で、ごくわかりやすく言うと、
・検索結果の表示順を決めるためのプログラム
ということになります。
検索アルゴリズムは、検索エンジンのサービス品質を左右する大変重要
なプログラムですから、検索エンジンは常にこのプログラムのアップデー
ト(メンテナンス)をしています。
昨年も、大きなものだけで10回を超える検索アルゴリズムのアップデー
トが実施されました。
1月 パンダアップデート
3月 パンダアップデート
4月 パンダアップデート
5月 ペンギンアップデート2.0
6月 小規模なパンダアップデート
7月 パンダアップデート
9月 アルゴリズム変更(ハミングバード)
9月 有料リンクサービス関連の大きな順位変動
10月 ペンギンアップデート2.1
こうしたアップデートが実施されると、順位が大きく変動する可能性が
あります。
ホームページの運営者は、常にアンテナを張っておくようにしましょう。
◆「ペンギンアップデート2.0」と「ハミングバード」
5月下旬、グーグルは「ペンギンアップデート2.0」を実施しました。
2012年に開始された「ペンギンアップデート」は、
・過剰な被リンク対策の撲滅
がおもな目的。
過剰な被リンク対策というのは、
・SEO業者により自動で登録された相互リンク
・直接関連のないホームページとの大量の相互リンク
・ただ単にSEOのみを目的とした被リンク対策
をいいます。
さらに9月下旬には、「有料リンクサービス」への対策をとったことか
ら、多数のホームページで順位変動が起きました。
お金を払ってページランクの高いページからリンクを張ってもらう「有
料リンクサービス」のうち、悪質なものが警告対象になったわけです。
また、9月におこなわれた「ハミングバード」と呼ばれる変更は、今後
のSEOの方向性にも影響してくると思われる大規模なものでした。
「ハミングバード」では、
・文脈を読み取り、検索者の意図や背景を汲んだ検索結果を返す
という、スマホの音声検索を念頭に置いた「会話型検索」への対応が
「ハミングバード」の目的です。
◆質の高いコンテンツ作り
一方で、昨年から「Googleウェブマスターツール」に「手動による対策」
を行った場合の通知が届くようになりました。
「手動」という通り、グーグルの担当者が直接ホームページをチェック
しています。
つまり、
・検索アルゴリズムによる自動での対策
・人間の目による手動での対策
という両面で、常に検索品質を高めるよう努力しているのがグーグルな
のです。
繰り返し申し上げていますが、かつてのような「検索エンジンをだます
意図のSEO」はもう通用しません。
オリジナルのコンテンツを充実させて、そのコンテンツを見つけやすく
するよう工夫するのがSEOだと考えましょう。
2014年も、
・コツコツと地道にコンテンツを作成する
・順位操作ではなく、見つけやすくするためのSEOを施す
というのが重要なテーマです。
皆さんもこのことを念頭に、ホームページのコンテンツを充実させていっ
てくださいね。