社会保険労務士におすすめ!ネット集客4つのコツ
ネット集客は、取り組みやすい集客法ですが、万能ではありません。当然ネット集客にむいている業務、向かない業務というものがあります。
そんな中、「社会保険労務士の業務はネットの集客に向いているのか」というご質問をよく受けます。
この質問に対する答えは「イエス」。
私自身は、社会保険労務士の業務と、ネット集客はとても相性が良いと考えています。
そこでこの記事では、社会保険労務士のネット集客の「コツ」をご紹介。ホームページの「訴求」を工夫することで、ネット集客一気に加速します。
抜群に効果的なネット集客の「コツ」を4つお伝えしますので、ぜひご参考ください。
ネット集客のコツ1. 訴求する業務を明確に。たった1つに絞る
社会保険労務士は他士業と比べても、非常に多くの業務に対応できます。業務範囲がものすごく広いです。
そのために陥りがちなのが、「すべての業務に対応できる」と、ホームページでうたってしまうこと。これは集客戦略として、間違いです。
確かに、「すべての業務に対応できる」と訴求すれば、より多くのお客様にアプローチできるように思います。しかし、「アプローチできる」ことと「受任できるかどうか」は、別問題。
ホームページに訪れるお客様は、ある程度「悩み」や「課題」が明確になっています。そうした場合、お客様が欲しいのは、自分の「悩み」や「課題」を解決してくれる情報です。
そういったお客様にささるのは、「すべての業務に対応できる」ではなく、「Aのお悩みを解決できます」という訴求。特定の業務に絞った訴求の方が、「Aを解決したい」と思っているお客様に刺さります。
たとえば、どちらの先生に仕事を依頼したいと思いますか?
- 「すべてできるから、あなたの悩みも解決できますよ」
- 「あなたの悩みを解決できる専門家だから、任せてください」
ほとんどの人が「2」を選ぶでしょう。
お客様は、「すべてできますよ」と言われるより、「あなたの悩みや課題を解決できる専門家ですよ」と言われた方が、問合せも依頼もしたくなります。
刺さる訴求するなら、次の2つの観点から、業務を絞ることが絶対におすすめです。
- 業務に特化するだけで、その業務の「専門家」だと思ってもらえる
- 業務特化にした方が、自分の「強み」を伝えやすい
ネット集客のコツ2. 1年のうち時期にあわせた訴求を盛り込む
社会保険労務士の業務内容は、「季節性のあるものが多い」のも特徴です。
たとえば、労働保険の概算保険料申告の時期や、 健康保険及び厚生年金保険の算定基礎届の時期などがあげられます。
仮にそういった業務に関する「悩み」や「課題」を持っている人は、切羽詰まっていたり、切迫したりしていることがほとんど。申告時期に間に合わないと焦っていたり、どうしても急いで申告しなくてはいけなかったり、などニーズが顕在化・具体化している状態です。
そういったお客様には、
「まだ間に合います」
「お早目にお手続きください」
などの訴求をするのがおすすめ。時期に合わせた訴求を盛り込むと、よりお客様の心に深く刺さります。
そのためにも、ホームページは時期に合わせて、更新できる体制にしておくことが大切です。扱っている業務が同じでも、その時期に合わせて訴求内容をこまめに変更すると、お客様の反応をより多く得られるようになります。
ホームページの更新はタイミングが大切。ここぞというタイミングを逃さず、更新するようにしましょう。
ネット集客のコツ3. 時流にあわせた業務で訴求する
社会保険労務士の業務は、法改正や時流に合わせた「業務のトレンド」のようなものがあります。
これは社会保険労務士の業務が、労働者にまつわるものが多い関係です。
とくに助成金の分野は改正が行われたり、申請方法が分からなかったりした場合、お客様はWEBやネットで検索し、情報収集します。
そのあと、申請業務などを、専門家の社会保険労務士に発注したいというニーズが一定の頻度で発生します。このニーズが発生したタイミングに合わせた訴求をするのが、ネット集客を成功させるコツ。
つまり法改正や時流に合わせて、業務設計だけでなく、ホームページの訴求の仕方を変えていくことが大切です。
法改正等に柔軟に対応できるような体制づくりをしておくようにしましょう。更新しやすいホームページを持っていると、タイミングを逃さずに訴求の仕方を見直せるのでおすすめです。
ネット集客のコツ4. 業務や訴求にあわせたホームページを複数持つ
最初にお伝えしましたが、業務内容は1つに絞ることが、ネット集客を成功させるコツの1つです。
でも実際には、社会保険労務士は幅広い業務内容を受注できます。
そこでおすすめなのが、「窓口(ホームページ)を複数作る」ことです。
一つのホームページで、すべての業務を伝えようとすると、何のサイトか分からなくなります。
たとえば、就業規則についてお悩みのお客様が、検索でたどり着いたホームページが、就業規則だけでなく「社会保険料の案内」や「法改正情報」まで掲載していたとしたらどうでしょうか?
色んな種類の情報があふれかえっているホームページの中で迷子になってしまいます。目的の「就業規則」のページまで辿りつけずに、ホームページを去ってしまうことになるでしょう。
よく言われるのが、お客様は「5秒」で何のサイトかを判断する、ということ。自分の求めている情報がないと判断すると、すぐ検索画面へ戻ってしまうのです。
このような検索から来てくれたお客様に対して、「あなたの悩みや課題を解決できますよ」と5秒以内で伝えるには、ホームページをシンプルに。訴求を1つに絞って明確にする必要があります。
このことから、1つのホームページに複数の業務内容・訴求を掲載するのは、あまりおすすめできません。
でも実際に扱いたい業務は複数……。
そうした場合の解決策が「複数のホームページを持つこと」です。
業務内容・訴求内容に合わせてホームページを分け、1つのホームページにつき1つの業務・訴求内容にすれば、幅広い業務内容をカバーできます。
ホームページにきたお客様も、1つのホームページに1つの業務内容なので、迷うことがありません。5秒以内に、「自分の悩みを解決してくれるホームページだ」と理解できるでしょう。
予算的な問題もあると思いますが、1つのホームページに複数の業務を掲載するより、複数のホームページに業務を1つずつ分けて掲載した方が、お客様の反応アップが見込めます。ぜひお試しください。
まとめ
- 社会保険労務士の業務は、「範囲が広く」「季節性のあるものが多く」「業務のトレンドがある」ものが多い
- 社会保険労務士の業務内容を、ネット集客で効果的に訴求する方法は4つ
- コツ① 1つの業務に特化して訴求する
- コツ② 季節に合わせて、ホームページの訴求内容をメンテナンスする
- コツ③ 法改正や時流に柔軟に対応できる体制づくりをしておく
- コツ④ 1つの業務につき、1つのサイト・・・というように複数ホームページを持つ