行政書士って、実はウェブ集客NG!?
行政書士は、ウェブだけで集客しようとすると苦労します。
ご存じの通り、行政書士の業務は多岐にわたります。業務範囲の広さは、他士業とは比較にならないほど。普通に考えれば、カバーできる範囲が広いため、行政書士はWEBからもたくさん集客できそうです。
しかし、行政書士業務の中には、実はWEB集客には向かないものもあります。
これを知らずに、すべてをWEBから集客しようとすると、大変なことに……!
そこでこの記事では、ウェブ集客で失敗しない方法をお伝えします。行政書士のウェブに向かない業務を知って、効率よくウェブを活用して欲しいと思います。
一般の人は行政書士が何をしているか知らない?
行政書士という士業名は、とても広く知れ渡っています。でも、その業務の内容については、一般の人はそこまで詳しくありません。行政書士に限らず、士業の業務自体、イメージがつかない人が多いです。行政書士と司法書士の違いが分からない人もたくさんいます。
士業の業務内容で大体わかっているのは、おそらく税金の専門家としての税理士くらいではないでしょうか。そのため、行政書士という士業名は知っていても、実際何が出来るかわかっていない方がほとんどです。「行政書士ってそんなこともできるんだ!」とお客様から驚かれた、という行政書士の先生のお話もよく聞きます。
だからこそ、行政書士が具体的に何ができるのか、まずお客様に知ってもらうことがとても大切。ウェブで集客するなら、「何ができるのか」を明記するのが必須です。
できる業務内容をすべて列記するのはNG
でも、すべての業務を並べておけば良いかと言うと、そう単純なことではありません。なぜなら、ホームページで行政書士ができる業務すべてを伝えるのは難しいからです。口頭ではあれもできる、これもできると自分の業務につなげて説明することは簡単ですが、文章で伝えるとなると途端に難しくなります。
そのうえ、インターネットで調べる方の多くは、自分が何で悩んでいるのかもわかっていません。行政書士の業務で言えば、「これには許可が必要」とか、「いつまでにこの届出がいるのか」とかも分かっていない方が多いのが事実です。
そのため、お客様のお悩みを「行政書士なら解決できる」と分かってもらうよう説明するところから、始めなければいけません。それを網羅するホームページを作成するとなると、かなり大変です。本来なら行政書士の顧客になるはずの潜在的な見込み客を、ホームページから受任につなげるには、相当の労力がかかります。
そのため、ある程度の絞り込みが必要です。ホームページから受任につなげられる業務と、リアルで集客した方が効率が良い業務とを、しっかり切り分けるようにしましょう。
これだけは手を出さない方が良い!
これまでご説明してきた通り、行政書士の業務は、ウェブ集客に向いていないものが多くあります。その中でも、絶対におすすめできないのが「会社設立」の案件です。
なぜなら「会社設立」は、競争が非常に激しいレッドオーシャンの案件だからです。
競争が激しくなる理由は、大きく分けて3つあります。
- 会社設立のお客様は将来的な継続客になるので誰でもやりたがる
- 他の士業との争いもある
- 定型的な業務なので誰でもやりたがる
こうした場合、地域商圏を絞って、競合を減らすという手段もあるにはあります。しかし、地域商圏を絞ってしまった場合、そもそも検索がされない可能性が出てきます。なぜなら、会社設立を考えるときに、地域名と合わせて検索するのは、非常に少ないと考えられるからです。
ホームページからの集客を成功させるには、まずはサイトに来てもらわなくてはなりません。サイトへきてもらうには、検索してもらうことが重要です。ところが、会社設立と「地域名」のワードを組み合わせての検索は、ほとんどされないのが現状です。
検索されなければ、当然サイトへもきてもらえません。競合を減らすために商圏を絞ってしまうのは、あまり良い方法とは言えないでしょう。「会社設立」の案件は、無理にコストをかけて取りに行くのではなく、「紹介」される案件を受任するなど、広告コストをかけずに取りに行くことをおすすめします。
この記事のまとめ
行政書士のWEB集客を成功させるために、下記の施策は避けましょう。
- ホームページに、できる業務すべてを網羅的に集客すること
- 競争が激しい「会社設立」の分野で集客すること
- いくら安価で集客できるとは言え、ウェブは万能ではありません
- ウェブの特性に合った集客方法で、効率よく見込み客を獲得しましょう!