お家でエステサロン!自宅サロン開業のメリットとデメリットは?
エステサロンの独立開業を目指している方にとって、自宅サロンはハードルの低めな手段です。子どもがいても都合を合わせやすいのも嬉しいポイント。ですが自宅であるゆえのデメリットもあります。
「こんなつもりでは」を避けるため、今一度チェックしていきます。
エステサロンの独立開業で、自宅サロンなら自分もできそう、と思っていませんか? 確かに予算も少なくて済み、自分のペースで働けるのも魅力です。子どもがまだ小さくてもそばにいられて安心できます。とはいえ、いいことづくめとは限りません。
あくまでも自宅であるため、家族に負担を強いたり、安全面で配慮が必要だったりと、思い通りにならない面もあります。開業してからの後悔を避けるため、自宅サロン開業のメリットとデメリットを押さえておきましょう。
自宅エステ開業のメリット
エステサロンの開業資金が少なくて済む
エステサロンを自宅サロンという形で開業する最大のメリットが、開業資金が少なくても済むことです。自宅の一室や、すでに設置してある設備を使用するので、新しい物件で一から始めるよりも断然コストが下がります。
敷金・礼金や家賃といった物件取得費がかからないのも助かるポイントです。開業した当初はなかなか来客が期待できず、赤字になることがほとんどです。それでも毎月の家賃は発生するので、かなりのプレッシャーに。
その点自宅サロンなら赤字の際にもリスクが低いので、初めてのエステサロン開業には安心要素があるといえます。
エステサロン開業まで慌てないで済む
エステサロン開業のために物件を借りたら、その日から家賃が発生します。まだエステサロンとして営業して収入が入っているわけではない以上、その分は赤字になります。損失を減らすべく、内装工事に備品の購入にと開業までバタバタと準備を進める形になります。
一方で自宅サロンであれば、開業まで慌てないで済みます。「来年の夏までにはオープンしよう」と決めて必要なインテリアを買い集めたり、手作りしたり。採算を考えずに自分のこだわりでエステサロン開業の準備を進めることも可能です。
開業準備の合間にスクールでスキルアップを図るのも自由です。開業まで急がず、納得のできる形を追求できるのが自宅サロンのメリットです。
自分の都合で働ける
自宅サロンなら通勤時間はゼロ。子どもを保育園や学校に見送ってからの施術も可能です。子どもの用事に合わせて働けるという点で、自宅サロン開業は主婦にとってもメリット大です。
子どもの急な病気にも対応できますし、長期休暇には遊びに付き合えます。PTAや地域の活動にも参加できます。
自宅サロンで完全予約制なら、自分や家族の都合を優先して働けるのが魅力です。子どもや家庭のことをおざなりにせずに収入を得られ、空いた時間にエステティシャンとしての勉強やスキルアップも。自分のペースを大事にして働けるメリットがあります。
自宅サロン開業のデメリット
自宅の生活感に気を遣う
自宅サロンでは、お客さんが出入りするエリアも家族と共用する場合があります。玄関やトイレ、廊下など。そこに住人の生活感がにじみ出ていると、お客さんにとってマイナスイメージになります。
生活感は、汚れや置きっぱなしのもの、においで感じさせてしまいます。子どもが汚したり散らかしたりしていないか、常に見張っていないといけません。生ゴミの保管や置き場にも要注意です。
家庭の食事にも気を遣います。「前の晩はサンマだったのね」とお客さんが感じ取ってはリラックスできません。自宅サロンのエステティシャンは家にいながら自宅らしさが出ていないか、常に五感でのチェックが必要です。
エステサロンの集客がしにくい
大手サロンの支店や、大手からの独立という形なら、大々的に宣伝して新規のお客さんを集めやすいメリットがあります。一方で自宅サロンは知名度を上げにくいのが難点です。
セキュリティーの面から、自宅サロンの宣伝を大々的に行えない場合もあります。女性セラピストで、同居の家族構成も知られてしまうと、思わぬ怪しい人に目をつけられることも。自宅住所はホームページに掲載せず、メールで予約をいただいたお客さんにのみ自宅サロンの所在地を伝えるといった工夫も要ります。
当然ながら、所在地を明かせる競合エステサロンよりは集客力が弱くなります。リピーター獲得や口コミなど、自宅サロンとしてできる集客に力を入れる必要があります。
オンとオフの区別がつけにくい
家の一部である自宅サロンで仕事をしていると、家族と一緒にいたり家事をしていたりしても仕事が気にかかったら作業できてしまいます。それはメリットでもあるのですが、オンとオフがつけにくいデメリットにもなります。
施術だけでなく、エステサロンのブログを更新したり、お客さんにお礼のカードを書いたり。家にいながら仕事としてすべきことはたくさんあります。
自由に働けるメリットがあるはずが、気がつけば子どもの都合を犠牲にして働いていたなんてことも。ダラダラ作業はせず、生活のバランスを意識して充実したサロン運営にしたいところです。
自宅サロン開業のメリット・デメリットまとめ
いかがでしたでしょうか。
自宅サロン開業は気軽な面もある一方、自宅であるゆえのデメリットも抱えています。
ご自分の目指すサロンのスタイルに合っているか今一度考えて、後悔のないサロン開業を目指してください。