開業するなら絶対知っておきたい!『エステサロン業界の現状』
今、エステサロン業界はどのような状況なのでしょうか?
少し前まではエステと言うと『高い』『セレブが行くイメージ』と言われていました。
ですが最近では、お金持ちでなくてもクーポンを上手に利用したりすれば気軽に通えるようになったり過度な勧誘をしないと公言したりするエステサロンも増え、お客さんにとっても以前より身近な存在になったと言えるのではないでしょうか?
身近になったことで一般のお客さんが通いやすくなった一方、いくつかの問題も起こっているのが現状です。
そこで今回は開業・経営する上で避けては通れない『エステサロンの現状』についてご紹介しましょう。
一昔前は、お客さんがエステサロンでしつこい勧誘を受け、無理矢理契約をさせられてしまう事例も多く、消費者センターに助けを求める人が増加するという傾向にありました。
それ以降、『クーリングオフ制度』が導入されたのは記憶に新しいかと思います。
ですが最近では過度な勧誘は一切しないと公言して運営しているサロンも増えてきました。
また、リーズナブルに施術できるサロンも多くなり、一般のお客さんにとっても以前より入りやすくなりました。
ただそれと同時にいくつか問題になってきていることがあるのも現状です。今回はそんなエステサロンの『今』に迫ってみましょう。
今エステサロンが置かれている現状を理解し、これからの経営に役立ててきましょう。
エステサロンが身近になったことで『価格競争』が激しく…
近頃では以前より断然、エステサロンの存在が身近になりました。開業もしやすくなったと言えるでしょう。
しかし身近になった代わりに業界の価格競争がより激しくなってきているのが現状です。
価格競争に打ち勝ち、利益を出すには多店舗展開が有効と言われていますが、利益をしっかり出せるかどうかは当然営業してみなければわかりません。
価格競争の激化で、それと同時に人件費の削減やサービス面でのコスト削減が必要になってきます。
更に大きな問題として、お客さんにとってエステサロンが身近になった代わりに、サロンでのサービス低下が目立っているのも現状です。
ですので、価格面以外でどれだけ差別化できるかが重要になってきています。
小さな店舗のエステサロンであれば、価格競争の波に乗るよりもいかに一人一人のお客さんを満足させられるか、一人でも多くのリピーターを増やせるかが鍵を握っていると言えるでしょう。
『◯◯専門エステサロン』の流行
時代が変化していくとともに、近年のエステ業界にはさまざまな変化が見られつつあります。
もともとは『エステサロン』といえば『女性が綺麗になるための場所』という概念が根強いイメージがありました。
ですが、現代では男性も美容への関心が強くなってきました。
そのため今ではメンズ専門のエステサロンや、美容に関心のある男性に向けた新しい美容サービスが始まっています。
今後こういった流れがさらに加速するのではないかと言われています。
そうなると、エステティシャンに求められる新たな知識や技術、サービスも自ずと必要になってくるでしょう。
『エステティシャン志望者』は増加傾向!?
今、エステティシャン志望者は増えているのでしょうか?それとも減ってしまっているのでしょうか?
実は志望者自体は増えているんです。
ただ、残念ながら勤務時間や給与などの労働条件があまり良くないサロンも目立ちます。
そういったところでは、有能でちゃんと技術があるエステティシャンにも関わらず早々と辞めてしまう…というエステサロンもかなり増えているのが実情です。
経営者側はこういった状況をきちんと把握し、スタッフにとってどういった対応をしたら良いのか、スタッフの技術・働きに見合った給料を支払えているのか、常に考え改善していくことが大切です。
そんな中で今増えているのが『歩合制』です。
頑張ってもらった分だけ、お客さんに支持された分だけきちんと給料を払うため、エステティシャン側のやる気やモチベーションの向上にも繋がります。
ただ歩合制にした場合、精神的に追い込まれ、モチベーションが下がってしまうスタッフが出る可能性があると頭に置いておかなければなりません。
お客さんの支持が良くなかったり、結果が出なかったりすると、経営者側としてもそのスタッフをどうするかという壁にぶつかるのは当然です。
どんな状況に置かれても、経営者側は常にどんと構えてその都度落ち着いて対処していきましょう。
ポイントとしては『いいスタッフをサロンと共にきちんと丁寧に育てていく』ことが大切です。
一人一人のエステティシャンと向き合うことが出来れば、エステサロン自体の経営にもより良い影響をもたらしてくれるのではないでしょうか。
揺るぎない経営理念を持ち、スタッフ全員一丸となってサロンを良くしていくことが大切ですね。
開業するなら知っておきたい『エステサロンの現状』まとめ
いかがでしたか?今回は【エステサロンの現状】をご紹介しました。
こうして見ていくと、少し今のエステサロンの現状がわかってきますよね。
ただ、どんな時代も人々が『もっと美を追求したい』という想いは変わりません。
お客さんのニーズに合わせたサロン作り、スタッフの教育を常に心がけることで、
『あそこのサロンに行きたい!』と思われるエステサロンにできますよ。