中小企業がフェイスブックを活用するメリット
日本国内でのフェイスブック利用者数が1000万人を突破(2011年9月)してから半年が経とうとしています。その勢いは止まるところを知らず、個人、企業をはじめとして利用者数は増加の一途を辿っています。
本稿では、中小企業のみなさまがフェイスブックを導入するメリットを分かりやすくご説明していきたいと思います。ぜひ一読の上、営業活動や販促にご活用頂けますと幸いです。
フェイスブックで出来ること
それはずばり、「見込み客を育てること」です。
具体的には、次のようなステップを踏んでアクセスしてくれた人を「見込み客」へと育てる事が出来ます。
- 店舗や会社の情報を発信
- ユーザーから「いいね」を得る
- ユーザーと「友達」になる
- ユーザーが見込み客(あなたのファン)になる
この1~4までの流れが非常にスムーズに出来るような仕組みがシステムとして既に出来上がっているのが、フェイスブックの特長であり強みです。例として下記に「美容室A」の場合を挙げてみますので、ご覧ください。
【美容室A】のフェイスブック利用ケース
- 成人式シーズンに合わせてフェイスブックに「地元の大学の学生証を提示したら、30%割引になります!」とキャンペーンを告知します。
- それを見たフェイスブックユーザーの学生たちが、その記事に「いいね」を押すことでその情報/口コミが学生の間に拡散します。
- 「いいね」を押してくれた学生に対して、美容室の側からは直接コンタクトを取れるようになりますので、そこから何人か「友達」を獲得します。
- さらに、「友達」になったユーザーに対しては、フェイスブックを更新するたびに、キャンペーン情報等を直接提供出来るようになります。
こうして、美容室と学生の間にはフェイスブックでの「友達」という関係を築くことが出来ました。「友達」になった相手に対しては、キャンペーンの告知、案内、情報の発信、予約の受付など様々なアプローチが取れるだけではなく、その情報を相手に「いいね」してもらうことで、口コミ効果が常に期待出来るため「見込み客」自体が拡大していく可能性があります。このように、フェイスブックは「見込み客」を獲得して育てることができる非常にすぐれたツールなのです。
フェイスブックの特長
フェイスブックには、下記のような3つの特長が挙げられます。
- 実名であること
- 様々な機能
- 口コミが拡散
まず、「1実名であること」というようにフェイスブックは原則として実名での登録がルールとなっており、大部分の人々が実社会やリアルでの繋がりをそのまま維持して投稿を行っています。したがって、一般的なインターネットや掲示板等に比べて情報の信頼度が高く、節度を持って、有益な情報のやり取りが行われているのが特徴です。
次に「様々な機能」があります。フェイスブックでは基本的なテキスト/写真/画像などを投稿する機能があるため、いわゆるホームページに近いものは簡単に作成出来ます。さらにお店の地図、営業カレンダー、動画、なども投稿出来るシステムがあり、かなりリッチな作りにすることも可能です。しかも、フェイスブックでは常に開発を行ってツールを進化させていますので、これからもその強力な機能は随時向上していくことが明らかです。
最後に、最大の特長として、ソーシャルネットワーク機能の充実が挙げられます。ユーザーと情報のやり取りをしたり、互いにコメントをし合ったり、グループを作って特定のユーザー間でのみ話題を共有したり出来ます。さらに、システム的に、相互に交流を取りやすい様々な仕掛けが施してあるため、情報や口コミがあっという間に拡散していくという性質を持っています。加えて、プライバシーに配慮した設定項目が多数設けられているため、どなたでも安心してコミュニケーションが取れます。
以上の3つを、中小企業の経営者の視点から見てみましょう。
まず、顔と顔を突き合わせた実名でのコミュニケーションは、中小企業の得意分野です。地域に根差して毎日、人と触れ合って事業を行っている活動を、そのままオンラインの世界に移すことが出来るため、フェイスブックと中小企業の親和性は非常に高いと言えます。
次に、多機能である点。中小企業のみなさまは、ホームページやプロモーションで様々なツールを導入するのは作業負担や時間の側面から非常にハードルが高くなることと思います。しかし、フェイスブックでは多機能によってこうした問題をカバーし、1ストップでクリア出来るため、作業効率を大幅に高める事ができるのが強みです。
最後に、中小企業では地元に密着したネットワークをすでに持っている場合が大半ですが、その”広範囲な拡散”はなかなか難しいのが現状です。少人数の社員では時間的にも、労力的にも出来ないような企業の情報やプロモーションの拡散を、ソーシャルネットワークであるフェイスブックが容易に代行してくれるのです。
このようにフェイスブックは、自社や自分の持っている情報を、信頼出来る相手とのやり取りを通じて、たくさんの人に簡単に知ってもらえる有益なツールです。中小企業の経営者にとって、まさに最適な集客ツールとなることは、間違いないでしょう。
フェイスブックの使い方
まずは、シンプルに使って慣れていきましょう。ここでは二つのポイントを挙げたいと思います。
メルマガの代わりのように使う
これまでメールマガジンを発行していた方は、それと全く同じものでも構いませんのでフェイスブック上に投稿してみましょう。メールマガジンを発行していないという方は、簡単な日記やブログ感覚で自分の情報を掲載しましょう。記事、写真、感想などの掲載を通じて想像していたよりもフェイスブックが簡単だと思うかもしれません。また、練習のつもりでも思わぬ反応が上がるかもしれません、それが、ソーシャルネットワークの醍醐味です。
自分から「いいね」する
インターネット上でよく見かける「いいね」ボタンを、良いと思ったらどんどん押してみましょう。すると自分の画面に反映されて、相手にも届きます。思い切ってコメントを投稿してみるのも良いかもしれません。積極的に自分からアプローチすることで、面白いリアクションが得られるかもしれません。パソコンの画面を通していますが、相手も人間です。得意の接客をしたり、お得意さんとのコミュニケーションのつもりで気軽に取り組んでみましょう。実店舗と同じで、まずは一歩づつ始めることでユーザーは少しづつ「見込み客」となり、やがて「お客様」になることでしょう。
難しく考えずに大丈夫です。自社の情報を小まめに掲載し、さらに自分から積極的に「いいね」をしていきましょう。実社会と同じように地道なことからコツコツ始めることが大切です。それが、ユーザーとの信頼関係の構築となり「見込み客」を育てる一歩になるのです。
フェイスブック活用のスタンス
ページを作成したら、どんどん使ってみましょう。たくさん触れることでイメージも出来て、慣れてきます。慣れてしまえば後は簡単です。また、ページを作ったら友達を増やしていきましょう。友達の活動を眺めることで書き込みの意欲も湧きますし、自分が書いた事柄へのコメントもうれしいものです。吉本をはじめ、WEB総研スタッフへの友達申請は大歓迎です。
フェイスブックは、限りなく実社会に近い「友達」の繋がりを通じて情報が広がっていく、相互信頼に成り立った新しいメディアです。そしてそれは、顔と顔の見えるコミュニケーションであり、リアルタイムであり、実社会に根差しています。その意味で、きわめて中小企業に適したツールであると言えます。ぜひ、フェイスブックページを開設して、貴社の見込み客獲得および見込み客を育てることに活用していただけますと、幸いです。