独自ドメインを設定しよう！　ビジネス上の取得するメリットと取得方法を徹底解説

ホームページを作成しよう、もしくはホームページをお持ちの方なら、一度は「独自ドメイン」という単語を聞いたことがあるのではないでしょうか。

現在お持ちのホームページは、独自ドメインを取得されていますか？
実は、ホームページをビジネス利用するなら、独自ドメインは取得していた方が良いものです。取得するメリットはたくさんあります。

そこで本記事では独自ドメインはどうすれば取得できるのか、独自ドメインを取得するメリットなどを徹底解説していきましょう。

独自ドメインとは

誰もが無料で使えるブログやメールサービスは「http://blog.livedoor.jp/******/」や「******@gmail.com」などのように同じようなアドレスを使用しています。

一方で企業のホームページは「******.com」や「*******.co.jp」のように大抵オリジナルのアドレスが設定されています。また、企業のアドレスについても「info@******.com」のようにオリジナルのメールアドレスを使っていることが多いでしょう。

この「******.com」や「*******.co.jp」のように企業が持つオリジナルのアドレスのことを独自ドメインと呼びます。

そもそもドメインとは何か

取得方法やメリットの話の前に、まずそもそもドメインとは何なのかについて説明します。

ドメイン＝インターネット上の住所

ドメインはよくインターネット上の住所だと言われます。通常インターネット上の住所はIPアドレスと言われています。IPアドレスとはそのサーバーやパソコンなどのインターネット上の所在地を表した数字の列になります。

例えば、グーグルのIPアドレスは「216.58.197.174」というように、ホームページには必ずIPアドレスがあります。

しかし、ただの数字は覚えにくいのでインターネットを使う側にとっては不便です。ランダムに近い数字の羅列を覚えるのには手間が掛かりますし、覚え間違いも発生します。よってドメインという覚えやすい文字列をIPアドレスの代わりに使います。

例えば、グーグルのIPアドレスは「216.58.197.174」ですがドメインは「google.com」です。

オリジナルドメインを取得するか、間借りするか

ドメインは自分で所有することもできますし、誰かが持っているドメインの一部に間借りさせてもらうことも可能です。

例えば、アメーバブログでブログを作ると「https://ameblo.jp/******/」というURLが割与えられますが、これはアメーバブログを運営しているサイバーエージェントが契約しているドメインの「https://ameblo.jp/」に「******」という部屋を作って間借りさせてもらっている状態です。

多くの無料で使えるブログやメールのサービスはドメインに間借りしてその一部を使わせてもらっています。

独自ドメインのメリット

では、他社のドメインに間借りするのではなく独自ドメインを取得することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

解約しない限りSEO効果は消えない

まず、独自ドメインを取得するべき大きな理由がSEOに対する効果です。SEOの効果はドメインに紐づいています。

すなわち、無料のブログポータルなどを利用していて新しいブログポータルに移動したりサービスが閉鎖されたりするとSEO効果がリセットされて検索順位が落ちてアクセス数が低下することが考えられます。

長期的にサイト運営を行い、安定したアクセスを稼ぎたい場合は間借りではなくオリジナルドメインを取得した方が良いでしょう。

ユーザーにとって覚えやすい

またユーザーにとって覚えやすいというのもメリットです。間借りしているドメインを利用するとアドレスが長くなってしまいがちなので利用者の立場からすればアドレスを覚えるのが大変です。

ユーザーに自社のアドレスを覚えてもらうためにも、独自ドメインは取得しておいた方が良いでしょう。

独自ドメインを取得していることが信頼につながる

また独自ドメインを取得しているということは、ある種の信頼に繋がります。

例えば会社の情報はアメーバブログ、メールはフリーメールという会社と積極的に取引したいと思う会社はいないでしょう。事業として活動が乏しいのではないか、小さく会社なのではないかと思われてしまいます。

会社としての体裁を整えるためにも独自ドメインを取得しておいた方が良いでしょう。

独自ドメインを取得するメリットについてのよくある勘違い

ちなみに、独自ドメインを取得するメリットについていくつかの勘違いが挙げられることがあります。これについて説明します。

要注意：古いドメインほどSEO効果が高い

まず、よくある勘違いがドメインは古ければ古いほどSEOの効果が高いという勘違いです。確かに一昔前は古いドメインのホームページから大量に被リンクを貼り付けることによって検索順位をあげるSEO対策が流行していました。

しかし、現在ではこのようなSEO対策はペナルティの対象となっています。また古いドメインからのリンクを使ったSEO対策ができないようにドメインの古さとSEOの間に直接的な関係はなくなりました。

ドメインのキーワードがSEOに貢献する

また、ドメインに狙っている検索キーワードを入れておけば、SEOに効果があるという勘違いがあります。

例えば「dental-clinic.com」のようなドメインを使えば、「歯科医院」という検索キーワードでSEO効果があるのではないかということですが、これは勘違いです。

同じドメインからは検索結果に2件までしか表示されない

同じドメインから検索結果に表示されるページは2件までになっているから、ブログポータルなど同じドメインで様々なユーザーが記事を書いているドメインよりも独自ドメインを全て自社の記事で埋めた方がアクセス数は増えると言われることがあります。

確かにグーグルは一時期、同じドメインから検索結果に表示される件数を2件までに絞っていた時期がありました。しかし、現在はこの制限が解除されて、同じドメインから検索結果に4件も5件も表示されるというケースもあります。

独自ドメインを取得した方が良いのか

では、独自ドメインは取得した方が良いのでしょうか。デメリットも考慮した上で検討します。

独自ドメインを利用するデメリット

独自ドメインを利用するデメリットとしてまず考えられるのが、コストです。ただし安いドメインなら年間数百円、高くても年間数千円なので事業のコストとしてはあってないようなものでしょう。

また、デメリットとして、ドメインを取得してホームページなどに紐づける作業が面倒、ドメイン使用料を払い忘れた場合、ドメイン契約が解除されてSEO効果が白紙に戻ってしまうということが挙げられます。

独自ドメインは取得した方が良いのか

以上のメリット・デメリットを総合的に勘案すると、きちんと事業を行っている会社は独自ドメインを取得しておいた方が良いでしょう。

独自ドメインは会社のホームページだけではなくメールなどにも用いることができます。懇意にしている会社ならともかく、新規営業のときに独自ドメインのホームページやアドレスが無いということは会社の価値を低く値踏みされかねません。

またSEO効果はドメインに紐づけられているので、WEBマーケティングを行うのならば早いうちからオリジナルドメインして実績を積んでおいた方が良いでしょう。

一度設定すれば、何かトラブルでも発生しない限り追加の設定も不要ですし、経費もほとんどかかりませんし、クレジットカード払いにしておけば支払忘れもありません。

メリットに対してデメリットが小さいので、会社として継続的に事業を続ける予定があるならオリジナルドメインは取得しておいた方が良いでしょう。

独自ドメインのまとめ

以上のように独自ドメインとは何かと取得するメリットについて説明し、取得した方が良いか否かについて説明しました。

独自ドメインについては古いSEOのノウハウなどから間違ったメリットが伝えられことがありますが、今でも有効なメリットとして、

　・解約しない限りSEO効果が持続すること
　・名前を覚えやすい
　・事業として体裁を整えることにより信頼確保につながること

などが挙げられます。

ドメインの使用料の問題などデメリットはありますが、ごくわずかなものです。メリットとデメリットを比較するとメリットの方が大きいので、事業を継続的に行っていくのならばオリジナルドメインは取得した方が良いでしょう。