アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を使いこなす! 超重要用語6選
ホームページを使ったマーケティングを行う際に必須とも言えるのが、グーグルが提供しているホームページの分析ツールのグーグルアナリティクスです。
グーグルアナリティクスは専門用語が多く、用語でつまずいてしまうケースが多々あります。
そこで本記事ではグーグルアナリティクスを利用する際によく使う単語を、使い方と合わせて解説。この記事を読めば、グーグルアナリティクスを使う上で必須な専門用語の意味が理解しやすくなります。
グーグルアナリティクスのデータを見るポイントも分かり、今よりツールを使いこなせるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
グーグルアナリティクスとは何か
グーグルアナリティクスのことを知らない人のために、まずはグーグルアナリティクスとは何かを説明します。
グーグルアナリティクスとは
グーグルアナリティクスは、グーグルが提供しているホームページの成果を分析するためのアクセス解析ツールです。
無料かつ簡単に導入することができて、「自社のホームページにどの位ユーザーが来ているのか」「ホームページの中のどのようなコンテンツが良く見られているのか」などを定量的に把握することができます。
ホームページを使ったマーケティングを行う際にはほぼ必須のツールです。
グーグルアナリティクスの使い方
グーグルアナリティクスを導入するにはグーグルアカウントが必要です。グーグルアカウントを取得した上で、以下のURLからグーグルアナリティクスにログインします。
管理画面のプロパティの部分から新しいプロパティを作成という画面に移行し、必要な情報を入力して、トラッキングコードを発行、そのトラッキングページをホームページのソースコードに追加すればサイトのデータを収集できるようになります。
収集したデータはグーグルアカウントにログインすると、グーグルアナリティクスのシステム画面でチェックできます。
アナリティクスの設定は難しければ、ホームページ制作会社に代行してもらうことも可能です。
グーグルアナリティクスでよく使う単語
では、グーグルアナリティクスを活用する際に覚えておきたい単語について解説します。
CVR
まず、最重要単語の1つが「CVR」です。
CVRとはConversion Rateの略でコンバージョンレートと呼びます。コンバージョンとは、日本語でいえば「成約」で、CVRは「成約率」となります。つまり、CVRとは成約する確率のことです。
コンバージョンはホームページによって様々で、「問合せ」だったり、「商品の注文」だったりします。これは、ホームページのゴールをどこにするかによって決まります。
CVRの値を出すには、管理者がアナリティクス上で設定する必要があります。
PV
PVとはページビューの略です。
ホームページの内容をユーザーが何ページ見たか、ホームページがどれくらい閲覧されているのか、という指標になります。
例えば1人の人がホームページの中のコンテンツを100ページ見ても100PVですし、100人の人が1ページずつコンテンツを見ても100PVです。
PV多ければ多いほど良いと思われがちですが、PV数が伸びることが必ずしも良いとは限りません。
ネット記事をたくさん掲載しているメディアサイトなら良いのですが、通販サイトの場合はコンバージョンとの関係を考える必要があります。
PVは伸びているのに、CVRが低下するということはよくあります。
これはユーザーが自分の目的に沿った商品やコンテンツを求めて色々調べてPVだけは増えたけれども、コンバージョンに至らなかったということを示しています。
ホームページが見られているのにコンバージョンが出ないというのは、ホームページの訴求力が弱い証拠です。
CVRを上げるためのサイト改善が必要な状態だと言えるでしょう。
リファラー
リファラーとは、ユーザーがホームページに来るのに利用した、リンク元のページの情報のことです。
これを見れば、ユーザーが、どこからホームページへやって来たかが分かります。
どうやってホームページに来ているかの分析は、ホームページを使ったマーケティングを行う上でとても重要です。
例えば、どのような検索キーワードからホームページにアクセスされているかを調べれば、自社のホームページは相対的にどのようなコンテンツに強みを持っているのか、今後どのようなコンテンツを強化するべきなのかがわかります。
他にも、TwitterやFacebookのようなSNSから、どの位のユーザーが流入しているかも見ることができます。
お気に入り登録などして直接ホームページに辿りついている人の数もわかります。
離脱率
離脱率とは、そのページから離脱したユーザーの割合のことを指します。
もちろん、ユーザーは、いつかホームページから離脱することになりますが、どこのページから離脱するケースが多いのかを確認することは重要です。
大抵の場合、離脱率の高いページはその後、移動したくなるページが無いことが考えられます。
離脱率を改善することによってPV数やひいては適切なページに誘導することによってコンバージョンの改善が期待できます。
ちなみに離脱率と関連して重要な概念として「直帰率」があります。
直帰率はホームページに来て1ページだけ見てそのまま離脱してしまう割合のことを指します。
直帰率が高いページを重点的に改善すると、効率的に離脱を防止する効果が期待できます。
セッション
ホームページを分析する際に、重要な概念にセッションがあります。
セッション、ユーザー、PVの違いはしっかり区別することが分析の際には重要です。
まず、PVは先ほど説明した通り何ページ見られているかという指標で、セッションやユーザーの数よりも多くなります。
ユーザーとはサイトにどの位のユーザーが訪問したのかという数のことを指します。3つの中ではユーザーが一番少なくなります。
そして、セッションとは、サイトに訪問してから離脱するまでの工程を1セッションとして何回これが行われたかという指標です。
例えば、1人のユーザーが1日に3回ホームページに訪問して、それぞれ2ページ、4ページ、6ページ閲覧したとします。
この場合のユーザー数は1、セッション数は3、PV数は2+4+6=12となります。
ちなみにセッションには持続時間があり、基本的に30分程度ユーザーがホームページに来て何もしなかった場合はセッションが切れたと見なされて、その後に操作した場合は新しいセッション扱いされます。
セッション、ユーザー、PVは定期的に観測する必要があり、この3つのうちいずれかが急激に減少した場合は何かホームページにトラブルが発生している場合が多いです。
グーグルアナリティクスでよく使う単語のまとめ
以上、グーグルアナリティクスでよく使う単語について説明してきました。
グーグルアナリティクスはサーチコンソール(※)と並んでホームページマーケティングを行う上で必須のツールです。
簡単に導入でき、無料なので、ぜひ導入して自社のホームページの動向を分析してみてください。
また、本記事ではグーグルアナリティクスを使い始めの方がつまずきがちなCVR、PV、直帰率、リファラー、離脱率、セッションの6つの用語について説明してきました。
実際に使ってみるとこの他にもわからないことはたくさん発生するかもしれませんが、逐次調べれば大抵のことは解決可能です。
ぜひ、グーグルアナリティクスを導入して根拠のあるホームページの分析と改善をしてみてくださいね。
※サーチコンソールとは?
アナリティクスがホームページに来た後のユーザーの動向を調査するのに対して、サーチコンソールはユーザーが来る前にホームページに問題が無いか、どのようなキーワードで表示されたかなどを確認できるツールです。
グーグルアナリティクスとセットで導入すると、ホームページの状況をより詳しく知ることができます。